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Big TenとPac-12が2020年フットボールシーズンを延期

2020年08月12日(水) 11:01

NFLロゴ【Matt Patterson via AP】

新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによる非カンファレンスゲームのキャンセルが広がり、2020年カレッジフットボールシーズンの基盤がすでに揺らいでいる中、現地11日(火)に2つの大きな動きがあった。

ビッグ・テン・カンファレンス(Big Ten)が2020年/2021年の秋季スポーツシーズン――フットボールを筆頭とする――を延期し、春季の開催を含めた選択肢を検討していくと発表した。それから間もなく、パシフィック12カンファレンス(Pac-12)も同様の対応を取ることを宣言。年末まですべてのスポーツ競技を延期し、影響を受けてきた各競技に可能な道を2021年1月1日以降に再度たどっていく計画だと明かしている。今のところ2021年4月29日(木)からクリーブランドで行われる予定のNFLドラフトにも広く影響が出てきそうだ。

Big TentとPac-12の決定は他の3つのパワー5のカンファレンス――ACC(アトランティック・コースト・カンファレンス)、Big 12(ビッグ12)、SEC(サウス・イースタン・カンファレンス)――を難しい状況に置いている。仮に他のリーグがプレーするとしても、NFLがBig Tenに所属する14メンバーとPac-12の12校の候補者たちを評価するのは、NFLチームにとってこれまでになく、かつ難しいプロセスになるだろう。

Big Tenの決定前から、すでに3名のトッププロスペクトが2021年のドラフトに向けた準備のために2020年シーズンのオプトアウトを発表していた。秋季シーズンのキャンセルによって、多くの選手が同じ道を選ぶことに拍車がかかっている。過去2回のドラフトにおいてBig Tenからはトータルで2番目に多い選手が選ばれた。今年はSECの68名に次ぐ48名がBig Tenから指名を受け、Pac-12が3番目に多い32名を輩出している。

ダラス・カウボーイズの元ジェネラルマネジャー(GM)であり、現在は『NFL.com』のドラフトアナリストを務めるジル・ブラントは2021年のドラフトではオプトアウトの普及を受けてNFLが7巡目以降のラウンドを検討する可能性を指摘した。現在の7巡のフォーマットは1994年に形作られたものだ。

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