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試合を決定づけたDPIを批判するパッカーズQBロジャース

2021年01月25日(月) 15:06

グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Morry Gash】

現地24日(日)に行われた試合の終盤に、8ポイント差を追いかける状況でフィールドゴールを選んだ決断は、それを下したグリーンベイ・パッカーズのヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーが後悔する結果に終わった。しかし、タンパベイ・バッカニアーズのスーパーボウル行きの切符にハサミを入れたのは、その決断ではない。

勝負を決定づけたのは、そのしばらく後に起こったパッカーズのコーナーバック(CB)ケビン・キングへのパスインターフェアランスのコールだ。

残り時間1分46秒で、バッカニアーズは第3ダウン残り4ヤードをファーストダウンにつなげることを狙っていた。クオーターバック(QB)トム・ブレイディがワイドレシーバー(WR)タイラー・ジョンソンに放ったパスは、その頭上高くを通過し、パスインコンプリートになってバッカニアーズが自陣37ヤードからのパントを強いられるかに思われた。

まさにそのとき、最終的にコールされたペナルティがわずか6つにとどまったNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦に、フラッグが投げられた。このパスインターフェアランスによってバッカニアーズはファーストダウンを獲得し、時間を消費して31対26での勝利につなげている。当然、パッカーズはこのペナルティに不快感を示した。しかしながら、それまでの展開でコールされたペナルティが少なかったことを踏まえ、パッカーズもまたこの裁定に不意をつかれている。

ラフルアーHCは「単に試合がどう展開していたかを踏まえて、私はとても驚いた。ゲームを通じて、われわれにプレーさせてくれているように感じるプレーが複数あった」と話した。

ただ、今回のペナルティについてはそうではなかった。リプレーではキングがジョンソンのジャージーを引っ張っている様子がはっきりと映し出されている。長く引っ張っていたわけではなく、それほど強引だったわけではないかもしれないが、オフィシャルの注意を引く程度のものではあった。こういったコンタクトにフラッグが投げられるのが、それ単独でとてもひどいものに見えたわけでもない。だが、その前の58分のバトルを振り返れば、QBアーロン・ロジャースに不利な場面があった。結局のところ、第2クオーターでロジャースがコーナーバック(CB)ショーン・マーフィー・バンティングにインターセプトされたのも、マーフィー・バンティングがアレン・ラザードをホールドしていた影響だ。

キングに対するディフェンシブパスインターフェアランス(DPI)について、ロジャースは「よくないコールだったと思う」と語った。

「僕らにとって、フィールド上のいくつかのプレーで何度かコールされなかった機会があったと思う。あの状況でああいうコールがされたことに、とにかく驚いた。多分残り時間1分35分くらいでボールを戻し、タイムアウト1回を使ってゲームに勝ち、スーパーボウルに行くチャンスがあったと思う。あれはキャッチ可能にすら見えなかった。だから、あれはよくないコールだった」とロジャースは続けている。

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