ニュース

チャージャーズとバッカニアーズの元WRジャクソンが逝去、享年38

2021年02月16日(火) 15:43

ビンセント・ジャクソン【AP Photo/Jason Behnken】

元プロボウル選手のワイドレシーバー(WR)ビンセント・ジャクソンが現地15日(月)にタンパ地区にあるホテルの一室で亡くなっているのが発見されたと地元当局が明かした。ジャクソンは38歳だった。

月曜日の午前11時30分頃に遺体で発見されたジャクソンは、1月11日からフロリダ州ブランドンにあるホームウッド・スイーツに滞在していたと、ヒルズボロー郡保安官事務所は同日午後に発表した声明の中で伝えている。

今回の発見のわずか4日前には、ジャクソンの家族が行方不明者届けを出したのを受けて警察がジャクソンの居場所を突き止め、本人と話をしたばかりだった。当局はジャクソンをホームウッド・スイーツで発見し、安否を確認してから届け出を取り下げている。

保安官事務所によるとジャクソンに目立った外傷はなかったとのことだ。

保安官チャド・クロニスター氏は声明の中で次のように述べている。

「ビンセント・ジャクソンが残した多くの愛する人たちにお悔やみ申し上げます。奥様やお子さん、そして彼を慕っていたバッカニアーズファンの皆さんに。ジャクソン氏は家族とコミュニティを何よりも優先する篤い方でした。フットボール以外でも彼が立ち上げた“Jackson In Action 83 Foundation(ジャクソン・イン・アクション・83財団)”を通して数え切れないほどの人生に影響を与えてきました。われわれは軍人の家族を支援する情熱を共有し、3年前にジャクソン氏は地域社会への貢献を認められ、ヒルズボロー郡保安官事務所から名誉副官にまで任命されました」

「彼は全国のフットボールファンだけでなく、彼の寛大な貢献の恩恵を受けたここヒルズボロー郡の人々にも惜しまれることでしょう」

ジャクソンはNFLで12シーズンにわたってプレーした。最初の7シーズンはサンディエゴ・チャージャーズに在籍したのち東部に移り、タンパベイ・バッカニアーズで最後の5シーズンを過ごした。身長約195cmのジャクソンはプロボウルに3度選出(2009年、2011年、2012年)され、キャリアを通して1,000レシービングヤードを超えるシーズンを6回マーク。2018年に引退している。

チャージャーズは月曜日の夜にジャクソンの死を悼む声明を出している。

「われわれはビンセント・ジャクソンの急逝を知り、ショックを受け、深い悲しみに包まれている。ビンセントはフィールド上で見せたプロボウル級の活躍だけでなく、フィールド外でコミュニティに与えた影響によってファンに大変人気のある選手だった。引退後に彼が自分の財団を通じて軍人家族のために行った活動は、われわれ全員にインスピレーションを与えてくれた。彼が逝ってしまったことがまだ信じられない。リンジー夫人やお子さんたち、ご両親、元チームメイト、そしてビンセントのことを少しでも知ることのできた全ての人にお悔やみ申し上げる」

バッカニアーズも続けて、オーナー兼共同会長のブライアン・グレイザーの声明を発表した。

「われわれはビンセント・ジャクソンが亡くなったという報に接し、ショックを受け、悲しみに暮れている。このフランチャイズでの5シーズンの間、ビンセントはフットボールフィールドの内外でのパフォーマンスにとても誇りを持っており、完璧なプロだった。ビンセントは献身的な父親であり、夫であり、実業家であり、また慈善家でもあった。ジャクソン・イン・アクション・83財団によって軍人家族に揺るぎない支援を提供し、われわれのコミュニティに大きな影響を与えてくれた」

「彼はフィールド上の活躍によってプロボウル出場を3度も果たしているが、バッカニアーズとしての最も大きな功績はウォルター・ペイトンNFLマン・オブ・ザ・イヤーに4回連続でノミネートされたことだ。彼の妻リンジーとジャクソン家全員に深く哀悼の意を表する」

【R】