リリース後に複数チームからの関心を引く元パンサーズDTショート
2021年02月24日(水) 15:37![](https://nfljapan.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wp-content/uploads/2019/10/02212632/NFL_191002_2_19260233563640.jpg)
ベテラン選手がこの時期にリリースされる利点は、マーケットがオープンになるより一足先にフリーエージェント(FA)の交渉に動けるということだ。
ディフェンシブタックル(DT)のカワン・ショートは、先週にカロライナ・パンサーズからリリースされている。8年目のベテランとなるショートは“SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)”に出演した際に、すでに複数チームの関心を引いていると話した。
ショートは「いくつかのチームから接触があったけど、どこかのチームに決まったわけではない」とコメント。「俺と家族に一番合っているチームを見きわめているところだ」
ショートは他チームとの交渉が実らなければ、短期的な契約には前向きなパンサーズに戻る道もあると述べた。
元2巡目指名のショートはこれまでの全キャリアをパンサーズで過ごしており、2度のプロボウル選出を果たし、最初の6シーズンで合計32.5回のサックを記録。しかしながら、ここ2年間はケガに見舞われ続けた。2018年以来、出場したのはわずか5試合、記録もタックル10回とサック0回にとどまっている。
これまでのケガと年齢、さらにはひっ迫する2021年のサラリーキャップを考えると、オープンマーケットでは実力を証明することが条件となる短期契約しか残されていないことを32歳のショートは認識しているはずだ。
2,000万ドル(約21億1,000万円)になると予想されたサラリーキャップの金額を考えると、パンサーズがリリースしたのも無理はないとショートは言う。早期にリリースを決め、FAが始まる前にマーケットで自分の市場価値を試す機会を与えてくれたパンサーズからは敬意を感じるとも話している。
NFLの各チームはサラリーキャップが正式に決まるのをまだ待っている状況だ。FAより先に動けるというアドバンテージさえ、ショートのようなベテラン選手にとっては通常のオフシーズンほど効力を発揮しないかもしれない。
【R】