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DEスーが11億円の1年契約でバッカニアーズと最終調整へ

2021年03月25日(木) 00:29


タンパベイ・バッカニアーズのエンダマカン・スー【Joe Robbins via AP】

タンパベイ・バッカニアーズのスーパーボウルパレード中、ヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスは彼の主要フリーエージェントたちに共感し、“どこへも行かせはしない”と告げた。当時はHCと選手たちの戯れだと思われていた。

さすがに、バッカニアーズが主要ピースの大部分を維持したまま、もう一度ロンバルディトロフィーを狙うことなど不可能だろう?

ところが、エリアンスは本気だったようだ。

バッカニアーズはこのオフシーズンにフリーエージェントのビッグネームをキープし続けている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、彼らはディフェンシブタックル(DT)のエンダマカン・スーと最大1,000万ドル(約11億円)の1年契約で基本合意したという。900万ドル(約9億8,000万円)が保証されており、インセンティブによって最大額になるとNFLネットワークのトム・ペリセロが付け加えた。

今ではもうキャリア初期のようなオールプロのファーストチームに選ばれる選手ではないかもしれないが、スーは1対1で勝てる安定したインテリアディフェンダーだ。彼は力強いランディフェンダーで、バッカニアーズのランディフェンスの鍵となる。『NFL.com』のグレッグ・ローゼンタールが選ぶ2021年のフリーエージェント(FA)トップ101で64位にランクインしている34歳のスーは、今もフィールドを駆け上がり、ポケットに圧力をかける能力を備えている。

2020年に彼は16試合で先発し、サック6回――2015年以来最多――と19回のQBヒット、ロス9回を含むタックル44回を記録した。

クラブはオフェンシブタックル(OT)ドノバン・スミスと契約を延長し、キャップヒットを1,000万ドル以上減らしたところにスーをうまくはめ込んだ。

ジェネラルマネジャー(GM)ジェイソン・リヒトはチームの芯を維持する名人級の仕事をしている。トム・ブレイディやスミスとの延長契約によって、彼らはフリーエージェントの大部分をキープするスペースを設けることができた。

これまでバッカニアーズはワイドレシーバー(WR)クリス・ゴッドウィンにフランチャイズタグを付け、パスラッシャーのシャキール・バレット、ラインバッカー(LB)ラボンテ・デービッド、タイトエンド(TE)ロブ・グロンコウスキー、キッカー(K)ライアン・サコップ、スー、他にも数人の選手と再契約を結んでいる。

バッカニアーズは結束を保つために未来から前借りすることを決めた。ブレイディがタンパでプレーし続ける限り、スーパーボウルの窓は大きく開け放たれており、勘定の支払いについては後で心配すればいいだろう。リングを追うことが今の目的なのであり、後半に8連勝するほどの結束を見せたチームの芯を保つことは正解と言える。

【M】