ニュース

レイブンズでかつての輝きを取り戻すことに期待するWRワトキンス

2021年04月06日(火) 11:02


カンザスシティ・チーフスのサミー・ワトキンス【AP Photo/Jeff Roberson】

バッファロー・ビルズ時代から、ワイドレシーバー(WR)サミー・ワトキンスはメインのターゲットではなく、より補完的な武器だった。世界は圧倒的な力を発揮するワトキンスを、数年にわたって見ていない。

フリーエージェント(FA)としてボルティモア・レイブンズと契約したワトキンスは、新天地で元全体4位指名選手だった輝きを取り戻したいと考えている。

ワトキンスが現地5日(金)に「世界がサミー・ワトキンスを見るときがやってきた。カレッジで大活躍して、フィールド上を駆けまわって満喫していたワトキンスをな」と語ったと、『ESPN』のアダム・テイチャーが伝えた。

「俺は自分がその男だと思っている。ただけがのないシーズンをまとめる必要があるだけさ」

クレムソン大学出身のワトキンスはルーキーシーズン以来、16試合をフルで戦ったことがない。ビルズで過ごした1年目と2年目に982ヤードと1,047ヤードを記録したワトキンスだが、過去5シーズンは675ヤードを上回らなかった。

身長約185cmで運動能力が高く、キャッチ後のランに優れたワトキンスは、見ごたえのあるプレーも披露してきた。一方で、安定しないところが問題だった。バッファローで3シーズンを過ごした後、ワトキンスはラムズでフィールドを引き延ばす役割を担いつつ1シーズンを送っている。

過去3シーズンはカンザスシティ・チーフスの層の厚いレシーバー陣の一人だったワトキンス。トップレシーバーのタイリーク・ヒルやスタータイトエンド(TE)トラビス・ケルシーがいる中、ワトキンスはロールプレーヤーにとどまっていた。ポストシーズンに記憶に残る活躍をいくつか見せた以外、27歳のワトキンスは1巡目指名選手に期待されるような活躍をしていない。

500万ドル(約5億5,000万円)の1年契約でボルティモアに向かう今、ワトキンスにはマーキス・ブラウンからトップの座を奪うチャンスが訪れている。ワトキンスはレイブンズの攻撃コーディネーター(OC)であるグレッグ・ローマンのバッファロー時代にベストシーズンを送った。

「バッファローでは彼と一緒にベストのときを過ごした。だから、文句のつけようもないね。彼は俺だけじゃなく、ハリウッド(ブラウン)や、ドラフトした選手、そこにいるどんなレシーバーともいい仕事をすると分かっている。ラマー(ジャクソン)はボールをスローし、パスするのを楽しむはずだ。俺はただプレーを決めるだけ。それが一番大事なことだと思う」

そう語るワトキンスが最初にローマンOCと組んだときの生産性を取り戻すことができれば、次のオフシーズンにはより友好的なマーケットが待ち構えているだろう。

【A】