Sマシューとの交渉はドラフト後に本格化の予定とチーフスのヴィーチGM
2021年04月24日(土) 23:34
カンザスシティ・チーフスはNFL屈指のセーフティ(S)をこの先も自分たちの元に残したいと考えている。
ジェネラルマネジャー(GM)ブレット・ヴィーチは現地23日(金)、タイラン・マシューとの延長を契約することが今後のプライオリティーになると述べた。来週の2021年NFLドラフトが終わってから、スターSともっと話し合うための時間が設けられるはずだという。
「タイムラインがあるかどうかは分からない」とヴィーチは述べた。「昨年は多くの選手と話をまとめることができ、それらは全て夏の間に決まった。われわれはフリーエージェンシーに本気で取り組み、ドラフトに備えていた。十分な対話があったとは言えないが、ドラフトが終わればきっとチームとしての立場を確認する時間も取れて、前に進むことができるだろう。春と夏が(もっと)深まれば、今まで以上の対話ができるはずだ」
2019年に4,200万ドル(約45億3,000万円)で3年契約を結んだマシューは契約上最後のシーズンに入ろうとしている。
28歳で3度のオールプロに選ばれている彼はNFL随一の多才で知的、違いを作れる守備のうまいセカンダリー選手としての才能を示している。チーフスでの2年間で、10回のインターセプト、2回のサックと137回のタックルを決めた。マシューのスナップ前の知性とスナップ後のリアクションは、チーフスディフェンスにとって鍵となっている。彼ほど先を読み、反応してボールを扱える者はそういない。
チーフスが彼らのディフェンスのリーダーを来シーズン以降も引き留めたいと思うのは当然だ。問題は、単純にいくら必要で、9年のプロ生活を経たベテランと何年の契約を結ぶのかだ。チーフスが今年マシューと長期契約を結べなければ、フランチャイズタグというのも2022年の選択肢になるかもしれない。
23日に飛び込んできたチーフスのレフトタックル、オーランド・ブラウン獲得のニュースも、マシューを囲い込みたいチーフスの願望を変えることはないはずだ。だが、財政問題はより難しくなるかもしれない。
ブラウンとは長期契約には至らないだろうと『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロは報告している。ブラウンは契約最終年を全うし、契約交渉は次のオフシーズンに行われることになる。チーフスがブラウンを囲い込めなければ、マシュー以上に優先度の高いフランチャイズ対象になるだろう。
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