CBフラーの獲得はドラフトを有利にする「大ボーナス」だったとブロンコスのペイトンGM
2021年04月25日(日) 01:22
サラリーキャップのための1人の犠牲は別の誰かの宝になる。
シカゴ・ベアーズがキャップを理由に先月カイル・フラーをカットしたことは、来週のドラフトでデンバー・ブロンコスの判断に直接的な影響を与えることになった。
フラーはデンバーでヘッドコーチ(HC)ビック・ファンジオと再タッグを組み、再生されたセカンダリーの強固なコーナーバック(CB)としてブロンコスにぴったりフィットした。
ブロンコスのジェネラルマネジャー(GM)ジョージ・ペイトンは現地22日(木)、フラーを加えたことでCB獲得の優先度が下がり、ドラフトの選択肢が広がったと説明した。何が何でもセカンダリーを強化する必要がなくなったことで、ペイトンは戦略を練ったり、ドラフトで獲得可能なベスト選手を選んだりできる柔軟性を手に入れた。
「カイルはとても本能的だ。彼は知識豊富なベテランだ。本当にいいボール技術と優れた予見性を持っている」とペイトンは述べた。「彼はビックがここでやろうとしていることにフィットするし、ビックと組んでいた時にベストイヤーを記録している。これほど遅くなってから彼のような選手を手に入れられたのは大きなボーナスだよ。これでわれわれはドラフトで無理をする必要がなくなり、手を伸ばす必要もなくなった。CBを取る必要がなくなったんだ。われわれには(CBロナルド)ダービーがいて、フラーがいて、何人か若手もいる。それは本当に大きかった」
ジョン・エルウェイの役目を引き継ぎ、デンバーで初めてのドラフトに臨むペイトンにとって柔軟性は鍵だ。
このオフシーズンの注目は、彼らが2021年のドラフト上位でクオーターバック(QB)を指名するかどうかに集まっている。全体9位でそれをするのか、それとももっと上位の指名権を得て奪いにいくのか。ペイトンはおなじみの言葉をオフシーズンに繰り返し、ポジションに競争をもたらすことがゴールだとしつつ、現職のドリュー・ロックを守り続けた。
「9位というのはいい位置だ。一等地だと思っているよ」とペイトンは述べた。「下がることも上がることも可能なフレキシビリティがある。下がる方に関してはいくつか問い合わせがあった。上がる方については何も行動していないが、オープンな考えだよ。フレキシブルだ」
どうしてもCBが必要な状態でドラフトを迎えていれば、ペイトンのセリフは違っていたかもしれない。もっと腰を据えてトップCBを狙いにいっていただろう。しかし、フラーがやってきたことで、彼は他のオプションにオープンになれた。人手不足のままのディフェンスを心配せずに、未来のQBを取りにいくことも可能になったのだ。
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