チャージャーズQBハーバート、1年目は「ぼやけた感じ」と2年目に焦点を合わせる
2021年04月25日(日) 20:46
ジャスティン・ハーバートの2年目がスタートするのはまだ数カ月先のことだ。だが、オフェンス部門の年間最優秀新人賞に輝いた彼はすでにその印象的な1年目から次の段階に進みたがっている。
ロサンゼルス・チャージャーズのシーズンチケット所有者たちが初めてソーファイ・スタジアムの見学ツアーに訪れた現地24日(土)、この若きスタークオーターバック(QB)がしばし現れて質問に応じた。センセーショナルなルーキーシーズンの要約を求められたことへの彼の返事を聞くと、ハーバートが過去のことにあまりこだわっていないことはよく分かった。
「全体的にぼやけた感じ。あっという間に過ぎてしまった。楽しかったよ」と彼は『NFL Network(NFLネットワーク)』のテイラー・ビスコッティに話した。「もちろん、タフな1年ではあった。思ったほど多くの試合には勝てなかったね。人材はそろっていると思うんだ。選手もスタッフメンバーも。だから、すごく楽しみにしている」
第2週から先発入りしたハーバートはほぼ毎週のように素晴らしいプレーを繰り出し、数々のルーキーQB記録を打ち立てた。だが、彼の前にいた多くのルーキーQBと同じように、2020年の全体6位指名にも本人なりの産みの苦しみがあった。
チャージャーズのヘッドコーチ(HC)に就任したブランドン・ステイリーはオフシーズンを通して、早くハーバートと一緒に仕事がしたいと言い続けており、2021年とその後の彼の成長を支えていきたいと述べている。23歳のQBはこの日の質疑応答で改善したいと考えている面についてざっくばらんに語った。
「改善するところはたくさんある。俺がオフェンスをマスターし、スクリメージラインまで進めて、自分たちの明確な動き方についてプランを持てたらいいなと思うよ。それからフットワークは常に改善可能だ。ポケット内を強化し、ボールを早く出す。やることはいっぱいある」とハーバートは打ち明けた。
ステイリーと彼のスタッフがチームの要石である彼の成功を後押ししようと奮闘する一方で、チャージャーズ首脳陣は彼の周囲のアップグレードに力を入れる。フリーエージェンシー期間中、オフェンシブラインの改善に十分な投資をした彼らが次にピースを追加するチャンスは来週の2021年NFLドラフトだ。
今月初めにステイリーが強く言及した穴を埋めるため、チャージャーズが全体13位で指名するのはレフトタックル(LT)だというのが人々の共通見解となっている。ハーバートの大学時代のチームメイトであるペネイ・スウェルとの再タッグ結成というのが理想なのだが、チャージャーズの順番が回ってきた頃にはすでに選べなくなっている可能性が高い。
それでも、ハーバートはどうにかして母校オレゴン大学の同僚を獲得できないかとチームに働き掛けているという。
「最善を尽くしている。彼は驚異的な選手だ。ああいうタックルをドラフトで獲得できれば、自分たちのプログラムが一変する」と彼は述べた。「ずっと彼の大ファンだったし、フィールド外での彼の姿勢についてはそれ以上の熱烈なファンなんだ」
チームが1巡目でタックルを指名するかどうかは、ジェネラルマネジャー(GM)トム・テレスコが23日(金)に懐疑的な考えを示したことで不明な状況だ。ドラフトがどのような展開になろうと、チャージャーズがハーバートの支援に多少のエネルギーを注ぐのは間違いない。次のシーズンに彼はまた一歩飛躍しようとしているのだから。
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