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ファルコンズにスターWRフリオ・ジョーンズのトレードに関する問い合わせが「複数」

2021年04月26日(月) 22:45


アトランタ・ファルコンズのフリオ・ジョーンズ【AP Photo/Brandon Wade】

アトランタ・ファルコンズのオーナー、アーサー・ブランクはこのオフシーズンの異なるタイミングで、フリオ・ジョーンズが2021年もチームにとどまることを期待しているとしながらも、新たに迎えた幹部らがスターレシーバーのジョーンズをトレードしたいと考えた場合は邪魔しないと明かした。

つまり、ファルコンズは少なくとも7度のプロボウラーに選ばれたジョーンズのトレードを検討しているということだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは情報筋の話として、ジョーンズのトレードの可能性について複数のチームがファルコンズに問い合わせているようだと報道。

サラリーキャップの関係上、ジョーンズのトレードが6月1日以前に実行されることはないだろうが、それ以降、ファルコンズはジョーンズの巨額のキャップヒットを2021年と2022年に分散させるかもしれない。また、ファルコンズがトレードパートナーと今後の補償について協定を結び、6月に正式に動く可能性もある。

現地26日(月)に明らかになったこのニュースは、『Sports Illustrated(スポーツ・イラストレイテッド)』のアルバート・ブレアと『NBC Sports(NBCスポーツ)』のピーター・キングが週間コラムで報じた内容と一致する。ブレアはファルコンズがジョーンズを手放すにはドラフト1巡目指名権相当のものが必要になるだろうと推測しており、キングは2巡目指名権相当が必要だと示唆している。

複数ののろしが上がるとき、それは偶然とは言えない。ファルコンズがジョーンズの移籍に関してファンの反応を見るために水面下で試しているのか、それとも市場を生み出そうとしているのかはともかく、潜在的なトレードの基盤はできているようだ。

ジョーンズは2011年ドラフトでファルコンズが獲得に成功して以降、NFLのトップレシーバーとして活躍してきた。しかしながら、32歳となった昨シーズンはケガに悩まされ、疑問の声も上がり始めている。

また、ファルコンズが抱えるキャップ状況もトレードにこぎつけるきっかけになるかもしれない。

ファルコンズは今シーズン、クオーターバック(QB)マット・ライアンをはじめとする数名のベテラン選手の契約を見直し、彼らの残留を確実なものとしたものの、ジョーンズについてはまだ達成できていない。ジョーンズは2021年に2,300万ドル(約24億8,400万円)のキャップヒットがあり、その後の2シーズンは2,000万ドル(約21億6,000万円)近いヒットになる。ジョーンズがキャリアの後半に入ったと考えれば、伝説的な選手のジョーンズと言えども、新しいジェネラルマネジャー(GM)のテリー・フォンテノーが離別のタイミングだと判断する可能性はある。

トレードが実現するとしても6月1日以降となることから、ファルコンズは時間をかけて最善のオファーを見極められる。もし、ドラフトでレシーバー陣のアップグレードに失敗したチームがあれば、将来の指名権を手放してでも、殿堂入りの可能性があるレシーバーを確保したいと考えるかもしれない。

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