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コルツのWRピットマン、新QBウェンツは「ミッションに挑んでいるかのよう」

2021年05月27日(木) 18:11


インディアナポリス・コルツのマイケル・ピットマン【AP Photo/Michael Conroy】

マイケル・ピットマンはカーソン・ウェンツに自分のジャージーナンバーを譲ろうとはしなかったが、チームの新たなクオーターバック(QB)の集中ぶりにはためらうことなく敬意を表した。

インディアナポリス・コルツで初めてのシーズンを迎えるウェンツは、以前のような輝きを取り戻せるのかといった疑問や、2020年シーズンの惨事が例外的だったと証明するプレッシャーと向き合っている。

ワイドレシーバー(WR)のピットマンには、脇目も振らず、ミッションに挑もうとする新チームメイトの姿が見えているという。それがどんなミッションなのかはピットマンには正確には分からないが、その集中力と腕の強さはここまで強い印象を残したようだ。新たな司令塔とボールを投げ交わした若きワイドアウトはそれに共鳴した。

「彼と投げ合ったのは初めてか2回目だと思う」と現地27日(木)の記者会見でピットマンは語った。「ポストルートを走っていて、彼は65ヤードポストあたりまで投げたんだ。俺は“なんてこった、俺も必死で走らなきゃな”って思ったよ。彼の腕の強さと取り組み方と言ったら――まるでミッションに挑んでいるみたいに集中しているんだ」

昨年の苦悩を乗り越えるミッション? あるいはコルツを新たな高みへと導くミッションだろうか?

「それは彼に聞くべき質問だろう」とピットマンは述べた。「けど、何であろうとものすごく集中しているってことだけは分かるよ――自身の証明、スーパーボウル制覇、他の何かなのか知らないけど、とにかく鬼のように集中している」

2016年に全体2位でフィラデルフィア・イーグルスに指名されたウェンツは、2017年シーズンを終えた段階では、NFLの次なる偉大なQBへの道を約束されているかに見えた。最後はけがで終わったものの、ウェンツはMVPの最有力候補であり、その勢いでイーグルスを初めてかつ唯一のスーパーボウル勝利へと押し上げた。

2017年にプロボウルに選ばれたウェンツの2018年と2019年も同様に印象的だった。ところが、2020年に全てが崩れ落ちていった。

現在、イーグルスは新しい先発QBとヘッドコーチ(HC)で2021年シーズンに乗り出そうとしている。オフシーズンにコルツへトレードされたウェンツはというと、インディアナポリスで自身のゲームとイメージを再構築しようとしている。

2020年にしばしば見られたまずいプレーに加えて、ウェンツはフィールド上のパフォーマンスと無関係な多くのヒットを受けた。しかし、ピットマンはウェンツのリーダーシップに異論を唱えない。ここまでは理想のチームメイトとしか見えていないようだ。

「他の人たちがみんな何を話しているのかさっぱり分からない。俺にはチーム思いのやつに見えるけどな」とピットマンは述べた。「いつだってそこにいて、手を貸し、どんなことだってやってくれそうに見える。いいやつだよ。素晴らしいチームメイトだ。俺に言えるのはそれくらいだな。ここまではすごくいい感じだ」

ピットマンはウェンツがイーグルスで付けていたジャージーナンバー11を使っている。コルツに来た際に、それを譲ってもらえないかと尋ねられ、ピットマンは丁重にお断りした。

ここまでウェンツはチームメイトとしても、腕の強さでも、集中力の面でも素晴らしい適応を見せている。もちろん、ウェンツとフィラデルフィアの距離と同じくらい、シーズンの開幕まではまだ遠く離れている。多くのバッシングを受けたQBが証明すべきことはたっぷりある。それを見守ろう。

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