レイブンズが元ブロンコスOTジェイウワン・ジェームスと2年契約へ
2021年06月08日(火) 08:27アキレス腱を断裂したオフェンシブタックル(OT)ジェイウワン・ジェームスだが、2021年が終わったわけではない。そして、あるチームがジェームスに進んでチャンスを与えようとしている。
ジェームスがボルティモア・レイブンズと2年350万ドル(約3億8,000万円)の契約を結ぶと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えた。この契約にはインセンティブとしてさらに50万ドル(約5,500万円)が含まれるものの、サインボーナスとして保証されているのは50万ドルのみだ。チームにとどまっていた場合、3月にロースターボーナスとして50万ドルを受け取ることができる。
けがのないときのジェームスは2019年にデンバー・ブロンコスと4年5,100万ドル(約55億7,000万円)の契約を結ぶだけの成果を上げていた。しかしながら、ブロンコスでの最初のシーズンにはひざの負傷によって3試合の出場にとどまり、2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを受けてオプトアウトを決断。最終的にはブロンコスの施設外でのワークアウト中にアキレス腱を断裂し、デンバーでの時間は終わった。ラポポートはジェームスが逸失賃金として約1,500万ドル(約16億4,000万円)を求める異議を申し立てたと現地7日(月)に報じている。
レイブンズにとってジェームスとの契約は、けががなければ巨額の報酬を受けるだけの価値がある選手に賭けた形だ。前述の50万ドルの保証と、2021年と2022年のキャップヒットが少ないこと(ラポポートによれば2021年に50万ドル、2022年に25万ドル)に加え、ジェームスの復帰に長い道のりが予測されることが、高い見返りの可能性を秘めたリスクの低い決断につながった。
一方のジェームスはアキレス腱の手術からのリハビリに集中しつつ、新チームのオフェンスを理解することに努力していく。その傍ら、自らが申し立てた異議に対する裁定を待つことになる。
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