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元QBマニングがブロンコスのリング・オブ・フェイムに

2021年06月10日(木) 22:10


ペイトン・マニング【2016年9月8日、AP Photo/Jack Dempsey, File】

ペイトンの夏がやってくる。

元クオーターバック(QB)のペイトン・マニングはこの8月にカントンでプロフットボールの殿堂入りを果たすが、彼が今年に浴する栄誉はそれだけではない。マニングがデンバー・ブロンコスのリング・オブ・フェイムの35番目のメンバーに選出されたことをチームが現地9日(水)に発表した。

ブロンコスの会長兼CEOのジョー・エリスは「ペイトン・マニングが満場一致でデンバー・ブロンコスのリング・オブ・フェイムの35番目のメンバーに選出されたことはまったく驚きではない」とチームが発表した声明の中で述べている。

「デンバーでの4シーズンで彼は個人としての記録的な成功と、卓越したリーダーシップによりブロンコスを複数回のスーパーボウルに導き、チーム史上最も勝利を収めた時代を築き上げた。2012年にペイトンが入団したとき、彼の影響力と基準はわれわれのチーム、組織全体、そしてコミュニティに広がった。大きなけがから復帰し、新しい街の新しいチームでMVPを獲得しただけでなく、あらゆるプレーヤーを超えて史上最高の単独シーズンを過ごしたことは、本当に素晴らしい。ペイトンはブロンコとしての偉大さを定義した。われわれは彼がブロンコスの他のレジェンドたちと一緒に、われわれの新しいリング・オブ・フェイムの一員になることをうれしく思っている」

今秋にリング・オブ・フェイム入りするマニングは、満場一致で選ばれた。

マニングはキャリアの大半をブロンコスで過ごしたわけではないが、ブロンコスでの4年間で際立った成功を収めた。2013年にはパスヤード数でリーグトップに立ち、単独シーズンのパスタッチダウン数の記録を打ち立てると、2015年シーズンにブロンコスでスーパーボウルを制覇し、その直後に引退した。QB以外の部分では十分に能力を発揮してきたブロンコスは、マニングの加入によって飛躍的に成長。それまでの半世紀の間、8勝8敗程度の成績に留まっていたブロンコスを、2012年には一気に優勝候補へと押し上げた。

マニングも声明の中で今の気持ちを語っている。

「ブロンコスのリング・オブ・フェイムに選ばれたことを大変光栄に思っている。リング・オブ・フェイムの他のメンバーが選ばれた頃、私はまだフィード上にいる現役選手だった。これは特別なことで、卓越した選手の仲間入りができることは格別だ。フロイド・リトル、カール・メクレンバーグ、スティーブ・アトウォーターをはじめ、私はいつもスタジアムに飾られた名前を見上げては、ブロンコスで長年にわたって活躍してきた偉大な選手たちを賞賛してきた」

「2012年にデンバーに来たとき、このチームはまさに私が思っていた通り、勝利の伝統を持ち、最高のコミュニティで素晴らしいファンのサポートを受けられるフランチャイズだった。けがから復帰したばかりで新しいチームということもあり、未知数の部分が多かった。自信がついてからは後ろを振り返ることなく、猛烈な勢いで突き進んだ。それはブロンコス時代の多くの素晴らしいチームメイトとコーチのおかげだと思っている。D.T.(デマリウス・トーマス)、エリック・デッカー、ウェス・ウェルカー、エマニュエル・サンダースなど、オフェンスのメンバーとの相性は抜群だった。2015年のスーパーボウルを優勝した時は、歴代のディフェンスが揃って、ボン(ミラー)、アキブ(タリブ)、デマーカス(ウェア)などの優秀な選手がいて、本当に楽しいグループだった。ブロンコスでプレーするためだけでなく、この特別なコミュニティの一員になるためにここに来たのは、結果的に大正解だった。デンバーは誰もが目指すべき街だ。私たち家族はデンバーをホームと呼び、フットボールを離れた後もこのコミュニティに住んでいることを誇りに思っている。ブロンコスで過ごした時間はとても貴重で、心から感謝している。デンバー・ブロンコスのリング・オブ・フェイムに名を連ねることはとてつもなく名誉なことだ」

マニングはブロンコスを4年連続でプレーオフ進出に導く中で2度のスーパーボウル出場、1度の優勝を果たしている。2012年にはNFL年間最優秀カムバック選手賞に選ばれ、2013年にはNFL AP通信年間最優秀賞とオフェンス部門年間最優秀選手賞のダブル受賞を達成。2000年代のNFLオールディケイドチームのメンバーであるマニングは、2021年プロフットボールの殿堂に入ることが決まっている。ブロンコスで同じ年にチームのリング・オブ・フェイムとプロフットボールの殿堂入りの両方を果たすのは、元コーナーバック(CB)のチャンプ・ベイリーに続いてマニングが2人目となる。

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