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チームのワクチン接種を強く推奨するバッカニアーズHCエリアンス

2021年06月11日(金) 12:03

タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディとブルース・エリアンス【AP Photo/Chris O'Meara】

トレーニングキャンプが近づく中、NFL選手のワクチン接種率が引き続き話題となっている。

ワシントン・フットボール・チームは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防接種についての説明会を開き、選手たちに有益な情報を提供した。その2日後、タンパベイ・バッカニアーズもチームの選手、関係者、家族の間でワクチンの接種率を高めるためのクリニックを開いた。ヘッドコーチ(HC)のブルース・エリアンスは、選手たちの希望に応じてワクチン接種の機会を提供することが目標だと述べている。これによりチームのほとんどがワクチンを接種し、バッカニアーズが2021年にCOVID-19の厳格なプロトコルを必要とせずに活動できるようになることを期待していると話した。

エリアンスHCは10日(木)のミニキャンプ終了後、「もうじきあそこには長い行列ができるだろう」と現地クリニックの場所を見ながら口にした。「今日からは(長い列が)できるはずだ。これまでは短かったが、今日はそれなりの列ができることを期待している」

バッカニアーズでは「希望者にはワクチンを提供している」とエリアンスHCは話しているが、だからと言って我先にと人々が接種会場の列に並ぶわけではない。選手のワクチン接種のペースは依然として話題になっており、今週、カロライナ・パンサーズのクオーターバック(QB)サム・ダーノルドやワシントンのディフェンシブエンド(DE)モンテス・スウェットがワクチンを受けていないと発言したことが注目されている。『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが報じたところによると、NFL選手会(NFLPA)のメディカルディレクターであるトム・メイヤーは木曜日、この問題について200人以上の選手と話をし、その多くが妻と一緒だったと述べ、選手たちは大人として判断をしている点を強調したとのことだ。

ワクチン接種についてこれまでの選手の反応の中には、もっと情報が得られるまで待ちたいと言う者もいれば、個人的な判断だと強調する者もいる。NFL選手会のエグゼクティブディレクターを務めるデモーリス・スミスは、今の時点で情報不足は理由として認めらないとし、「疑問のある選手はわれわれに問い合わせてください」と加えていることをペリセロは報じた。

エリアンスHCはこの問題を、望ましい結果のための単純な手段だと考えている。

「元の状態に戻りたければ、ワクチンを接種しろ」とエリアンスHCは木曜日に述べている。「われわれの目標は85%だ。去年のように外で集合したり食事をしたり、そういうことをしなければならないことに、みんなうんざりしているはずだ。個人の自由ではあるが、ワクチンを受けない理由はないと思っている」

アメリカ全土にわたってそうであるように、NFLでのワクチン接種率を巡る議論も当分の間続きそうだ。

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