ニューイングランド・ペイトリオッツのスティーブン・ギルモアが今週実施される参加必須のミニキャンプをホールドアウトするようだ。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが状況を知る人物の話を元に、ミニキャンプ開始時にギルモアがチームに合流しておらず、3日間のセッションを欠席する見込みだと伝えた。

2019年の年間最優秀守備選手賞を受賞したギルモアは新契約を求める一方、大腿四頭筋の部分断裂のリハビリ中でもあるとラポポートはつけ加えている。

ビル・ベリチックHC（ヘッドコーチ）は現地14日（月）、ギルモアがミニキャンプに参加するかどうか質問された。ベリチックHCは予想通りこの話題を避け、厳しい天候状況によって一部の選手が現地に到着できないと指摘しており、特にギルモアについて語ることはなかった。

「ちょっとした天候の問題があり、交通手段のアレンジに取り組んでいる。今日と今週にはフルレベルの参加になるだろう。フルロースターになると確信している」

ギルモアも移動プランに影響を受けた選手の一人なのか問われたベリチックHCは「もう言ったように、われわれは今朝に緊急で対応しているため、私自身で全員を見る機会はなかった。どういう状況かはこれから分かる」と回答している。

ペイトリオッツは昨年のトレーニングキャンプ中にギルモアに譲歩すべく、ベースサラリーを450万ドル上昇させており、今季のギルモアは700万ドル（約7億7,000万円）を受け取ることになっている。『Over The Cap（オーバー・ザ・キャップ）』によれば、今季のギルモアのサラリーはCBの中で24位になっている。そういった部分から見ればギルモアへの報酬は不足していると言えるだろう。しかしながら、今季のキャップナンバーはCBで最高の1,625万ドル（約17億9,000万円）となっている。

30歳のギルモアがミニキャンプを欠席することで科される罰金は9万3,000ドル（約1,000万円）を少し超える程度だ。

昨年、ペイトリオッツは契約の問題を報酬アップによって解決した。ギルモアは契約最終年に入るため、今回のベリチックHCにはそういった操作はできない。

2017年にペイトリオッツと5年6,500万ドル（約71億6,000万円）の契約を結んで以来、ギルモアは自分の価値が上がるのをその目で見てきた。しかし、他のCBたちがどんどんそれを追い抜いていく。今やCBの年平均額でギルモアはトップ10を外れている。NFLでも最高のカバーマンの一人であるギルモアは、新契約を望み、その立場を知らしめるべくトレーニングキャンプのホールドアウトも辞さない構えだ。

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