ペイトリオッツから放出されたのは「自分が邪魔者になりそうだったから」とQBニュートン
2021年09月11日(土) 13:55現地10日(金)朝、父親とともにインタビューに応じたクオーターバック(QB)キャム・ニュートンは、先週にニューイングランド・ペイトリオッツから放出されたことについて自らの言い分を語っている。
NFLでMVP受賞歴もあるニュートンは今回のリリースに驚いたと言いながらも、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)プロトコルが原因で5日間にわたってトレーニングキャンプを離脱していたかどうかにかかわらず、カットされていたと思うと付け加えた。
「5日間、俺がチームから離れていなくても、こうなっていたかって? 正直、そうだな、起こるべくして起こったことだ。それが決断につながったと思うか? それはそうだ」とニュートンは話している。
ニュートンはプロトコルにおいて、チームいわく“誤解”があったことで、キャンプを5日間欠席した。ニュートンはその“誤解”について別の意見があるようで、次のようにコメントしている。
「彼らがいいって言ったんだ。だから、単に自分が行きたくて行っただけだと思われたくない。だって、セカンドオピニオンは聞かないといけなかったから。それは事実。セカンドオピニオンを聞くチャンスはあれが最後だと思ったから、あの移動は必要だったんだ。ペイトリオッツの担当者が自分の知りたかったことをすべて教えてくれない人だった、と言っているわけじゃない。でも、2つの目で見るだけじゃなく、4つの目で見た方がいいっていうのが俺の考えだ。問題があったわけでも、痛みがあったわけでもない。単純に、リスフラン(損傷)の診断をしてくれた人の診察を受けたかっただけ。6カ月目の再診で彼に見てもらう必要があると思った・・・ただ確認するだけだったんだ」
「俺はすべてのラインを越えたし、すべての項目をチェックした。細心の注意も払っていた。それなのに欠席しなきゃならないって? みんなが俺に行けって言っていたくせにと思うと、騙された気分になった。“キャム、もし行くとしたら、今は自分でその責任を負うことになるぞ”っていう感じじゃなかった。そうじゃなかった」
ペイトリオッツから5日間を欠席しなければならない可能性を知らされていたとして、それでも診察に行ったかと聞かれたニュートンは「絶対に行かない」と答えた。
ニュートンが欠場したことでマック・ジョーンズがペイトリオッツのQB争いをリードする勢いを得たように見えるが、一方で、ニュートンはクラブが新人の起用に向けて動き出したのはもっと早い段階だったと考えている。
「振り返ってみると、彼の10回のレップスに対して、俺は2回のレップスだったかもしれない」とニュートンは言う。「俺が先発していたとしても、それが必ずしも何の意味も持たないってことじゃなくて、彼らはそこをうまく誤魔化していたんだと思う。“今日はキャムがチームのレップスを取った”ってね。でも、彼らは練習の構造を分かっていなかった」
ニュートンは放出されたことに驚いたものの、ペイトリオッツが彼をとどめておきたくなかった理由を理解しているとも言う。
「正直に言ってもいい? 俺を放出した理由は間接的に、俺がスターターにならずに、邪魔者になりそうだったからだ。俺の持っているオーラさ。それは才能であり、呪いでもある。チーム施設やフランチャイズにキャム・ニュートンを連れて行くと、みんなが興味を持つだろう・・・」
また、今季のペイトリオッツではバックアップ選手としての機会を与えられることもなかったと明かすニュートンはこうコメントしている。
「彼らが俺に“(ジョーンズの)後ろでプレーするか?”と聞いてきたり、“キャム、チームはマックに任せるから、お前は2軍になれ。お前にはこの期間で彼を導くためのすべてを期待している”と言われたりしたら、俺は“もちろんだ”と答えただろうな。でも、聞いてほしい、問題の真相はこうだ。彼は居心地が悪かったんだと思う。そして彼らはそれを分かっていた。そしてそれは、俺が俺であるという単純な事実によってもたらされる」
自分より優れたクオーターバックが32人もいると思わないとニュートンは繰り返し話してきたが、現段階でいずれかのクラブが接触してきているとは言及しなかった。
ジョーンズに関しては、元MVPのニュートンは新人であろうとジョーンズはNFLで勝てると信じているとし、「彼は自分の目的を果たし、生産性の高さを証明した。これからも生産性の高さを誇示するだろう」と強調した。
【RA】