4度のDPI反則について「悔しい」が「そういう日もある」とカウボーイズCBブラウン
2021年11月28日(日) 05:42ダラス・カウボーイズのコーナーバック(CB)アンソニー・ブラウンはラスベガス・レイダースに36対33で敗れたサンクスギビングゲームで4つのペナルティを受けた結果を潔く受け止めている。
チームの公式記録によると、ブラウンは「悔しい。でも、それと同時に対処していかないといけない。それを乗り越えて戦わないと。他のチームも対処している。彼らもコールを受けている。だから、それに文句は言えない。とにかく戦い続けるしかないんだ」と語ったという。
木曜日の試合でブラウンはディフェンシブパスインターフェアランス(DPI)のペナルティでイエローフラッグを4回投げられている。この4回の反則はすべて第3ダウンで起こり、レイダースのドライブを継続させることになった。最も痛手となったのは、カウボーイズが第3ダウン残り18ヤードを強いられた後の延長戦での場面だ。最後のDPIはレイダースがチップショットでフィールドゴールを成功させるのを助ける結果となっている。
とはいえ、ブラウンは試合後に責任を逃れようとしなかった。
ブラウンは「そういう日もあるさ。映像を見て何を改善すればいいのかを考えて、より良くなっていくしかない。そのすべてに自分が関わっていたような気がする。とにかく振り返って・・・もっとうまくならないといけないから。より良くなるようにがんばるよ」と強調している。
ブラウンは最後のDPIでショートスローを阻むのに良いポジションにいたと思っていたと話し、次のようにコメントした。
「その時には、手を出そうとすらしていなかった。アンダースローのボールだったと思う。レシーバーはDB(ディフェンシブバック)に飛び込むように教えられている。だから、本当に分からないんだ。相手が俺のヘルメットの後ろをつかんでいて、俺は手を上げていた。ちゃんと振り返らないといけないってことだね。できるだけ早く理解しないといけない」
カウボーイズのオーナー、ジェリー・ジョーンズは木曜日に出されたDPIのコールの多さを嘆いている。
『The Dallas Morning News(ダラス・モーニング・ニュース)』のマイケル・ゲールケンによれば、ジョーンズは「私はそれを“スローアップボール”と呼んでいる。これは間違いなく、スーパーボウルを除いて最も注目される試合になっただろう。ただボールを投げ上げて、反則でビッグプレーを与えるだけになってしまったのが嫌だね」と述べたという。
サンクスギビングゲームでは多くのフラッグが投げられ、レイダース(反則14回、110ヤード罰退)とカウボーイズ(反則14回、166ヤード罰退)で合わせて反則28回、罰退276ヤードとなり、『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、少なくとも1950年以降に開催されたサンクスギビングデーの試合における反則数と罰退ヤード数の合計で最多となった。
大半の反則がその後に大きく影響を与える状況で起こったものだった。カウボーイズの第3ダウンでのペナルティヤード数は110で、少なくとも1991年以降で最多となっている(過去2番目に多かったのもカウボーイズによる記録で1998年のサンクスギビングデーに開催されたミネソタ・バイキングス戦で出した106ヤード)。レイダースの第3ダウンでのペナルティヤードはわずか16。第3ダウンでの94というペナルティヤードの差は、少なくとも2000年以降の試合では最大の差となった。第3ダウンと第4ダウンを合わせるとカウボーイズのペナルティヤードは130となっている(次に多かったのは、2016年シーズン第6週にボルティモア・レイブンズ戦でニューヨーク・ジャイアンツが記録した117ヤード)。
シーズン第13週に控えるニューオーリンズ・セインツ戦で2連敗を食い止めようとしている最中、調子の悪い1日を過ごしたブラウンにできることは次の試合に向けて進むことだけだ。
「DBとして、次のプレーに向けてすぐ忘れないといけない」と語るブラウンは「俺たちは最後まで諦めない。残念ながら、あの最後のペナルティは決定的だった。ただただ、戦い続けるしかない。審判がフラッグを投げるか投げないかはコントロールできない。審判に反論しても何も変わらないからね。初心に戻って、ニューオーリンズ戦に向けて準備をするしかない」と続けている。
【RA】