コルツQBウェンツ、COVID-19をレイダース戦不調の言い訳にせず
2022年01月04日(火) 14:40
現地2日(日)に敗れたラスベガス・レイダース戦の序盤、インディアナポリス・コルツのクオーターバック(QB)カーソン・ウェンツは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性反応を示したことで1週間の練習欠席となった影響を受けているように見えた。
『Associated Press(AP通信)』によれば、23対20で敗れた試合後、ウェンツは「これまでで一番だったかどうかは別として、NFLキャリアの中で最も奇妙な1週間だった。でも、リモートでミーティングには参加していたし、問題はない。その違いが今日のパフォーマンスの原因や敗因につながったとは言い切れない。ただ、奇妙な、奇妙な1週間だった」と話したという。
ワクチン未接種のウェンツは5日間の隔離を経て、最新のプロトコルに基づいてレイダース戦への出場を許可された。
しかし、復帰戦の出だしでつまずいてしまったウェンツは「変な試合の流れだった。オフェンス面は間違いなくベストじゃなかった」とコメントしている。
ウェンツはミスを含め、試合序盤に投じた4回のパスをすべて外している。前半に獲得した67ヤードのうち59ヤードは、第2クオーターの最終ドライブでランニングバック(RB)ジョナサン・テイラーがタッチダウンを決めたことによるものだ。試合の大半で調子を崩していたウェンツは最終的に148パスヤードを記録したが、そのうち45ヤードはワイドレシーバー(WR)T.Y.ヒルトンが、インターセプトを喫してもおかしくない状況で奇跡的にタッチダウンキャッチを決めて達成している。
ウェンツ率いる攻撃陣は総獲得ヤードがわずか262、ファーストダウン更新は16回――そのうちパスで更新したのは6回――と、一貫性のないまま試合を終えた。
ヘッドコーチ(HC)フランク・ライクは「残念な負け方だったし、ホームにいるファンの前でやるべきことが出来ず、プレーオフ進出を決められなかったのは本当に残念だ」と述べている。
ライクHCもウェンツ自身も、今回の不調を陽性反応のせいにはしていないが、コルツがプレーオフ進出を決められなかったこの日、攻撃陣が最初から最後までリズムを崩していたように見えたのは確かだ。
ライクHCは次のように強調している。「もちろん、できる限りすべてのレップスを受け持つのは素晴らしいが、この時期には、必要なときに必要な分だけ、蓄積してきたレップスに頼るものだ。この時期の選手は練習時間を大幅にロスすることも珍しくない。リーグでは、どのポジションでも起こることだ。私たち全員にとって、そうした選手たちは、それが誰であっても勝利する方法を見つけ、いいプレーを見せなければならない」
コルツは現在9勝7敗で第6シードに位置し、シーズン第18週に行われるジャクソンビル・ジャガーズ戦で勝ち越すシナリオを描いている。コルツはシーズン第10週にホームでジャガーズを23対17で下しているが、この試合でウェンツが投じたのは200ヤード未満、オフェンスはトータル300ヤード未満にとどまっていた。
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