「ジェイレン・ワドルはボールを持つとタイリーク・ヒルのよう」とドルフィンズコーチ
2022年02月26日(土) 10:03マイアミ・ドルフィンズのワイドレシーバー(WR)ジェイレン・ワドルは104回というルーキーシーズン最多レシーブ記録を樹立し、スターレシーバーとしての素質を開花させた。2022年シーズン、新しいヘッドコーチ(HC)のマイク・マクダニエルのシステムによって、アラバマ大学出身のワドルはさらに成長するかもしれない。
ドルフィンズの新しいワイドレシーバーコーチであるウェス・ウェルカーは今週、ワドルがチームにもたらすものについて熱烈に話した。
『SI.com』によると、ウェルカーは「彼が(アラバマ大学から)来た頃を覚えている。彼のことをどれほど気に入っていたかは分かってもらえるはずだ。彼のスピードを見てほしい。彼の試合に対する情熱、試合に出たいという気持ちが見て取れるし、チームに加入し、早い段階でプロになれる選手だと言えたし、彼と一緒に戦うのが本当に楽しみだ」と語った。
「われわれは彼が最高の選手になれるよう努力するし、彼も同様に最高の選手になれるよう必死に努力するだろう」
2021年シーズン、ワドルはキャッチ後のスピードとプレーメイキング能力を見せつけた。ルーキーとして104回のキャッチで1,015ヤード、6タッチダウンを稼いだ。ウェルカーはワドルの才能をカンザスシティ・チーフスのプロボウル選出メンバー、タイリーク・ヒルと比較するまでになった。
「アクセルだと思う」とウェルカーは言う。「特に彼が手にボールを持ったときとかね。彼がボールを持ったとき、タイリーク・ヒルのような感じでボールを受けて、そこから飛び出してくる。体型や雰囲気はちょっと違うけどね。でも、彼がアラバマ大学に入った後、ビデオで彼を見ていたときにそう頭に浮かんだんだ」
ワドルはスクリメージのラインの近くで新人としてのほとんどの記録を残した。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、20ヤード以上のパスはたったの12回で、そのうち4回でキャッチを成功させて141ヤードを記録し、3回はインターセプトされた。
ワドルが2年目に飛躍するためには、そのスピードをフィールドストレッチャーとして活用する必要がある。もちろん、まずはドルフィンズが攻撃のルートを作るためにオフェンスラインをアップグレードし、クオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアがためらわずにパスを通さなければならない。
マクダニエルとウェルカーがサンフランシスコ・49ersからドルフィンズに加わる中で、どうすればワドルをドルフィンズのディーボ・サミュエルのようにできるのかという話題が中心となった。ウェルカーのサミュエルとの比較からは、ドルフィンズがおそらくランとパスの両方のゲームでワドルにボールを通すだろうということが分かる。しかし、ディーボは貴重な才能を持った選手であるため、ワドルがその役割に成長するのには時間がかかるだろう。
「周りの人々によって、自分自身も発展できるのだと思う」と話すウェルカーは「というのも、ディーボをドラフトで指名して、最初から彼をランニングバックにしようとしていたわけではない。レシーバーとして育て、レシーバーとして指導し、そしてたまたまランニングバックとして少し使い始めたという感じだ。すべてのポジションで、その選手のスキルセットと選手自身のそのポジションへの快適さが重要なんだ。ルーキーイヤーにレシーバーとランニングバックを兼任させるなど、いきなりできるものではない。時間が経てばできるようになるもので、選手と一緒に戦いを続けて準備を整えれば、それに対応できる選手も出てくるものだ。それをこなせる選手もいれば、そうでない選手もいる。そしてディーボは、それに対応できる特別な選手の一人なんだ」と続けている。
ドルフィンズの新スタッフがワドルもそれに対応できると考えているのかどうか、見てみようではないか。
【AK】