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トレーニングキャンプに向けてACL断裂からの復帰は順調だとアラバマ大学WRウィリアムス

2022年03月31日(木) 16:15


アラバマ大学のジェームソン・ウィリアムス【Ben Liebenberg via AP】

ワイドレシーバー(WR)ジェームソン・ウィリアムスはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)のケガからまだ復帰の途上にある。だが、その道のりは予想以上に短いかもしれない。

ウィリアムスは現地30日(水)にアラバマ大学で開催されたプロデーで『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェームズ・パーマーと話し、回復が予定より早く進んでいることを明かした。

ウィリアムスは「復帰までの期間は5カ月から7カ月だって言われていたけど、手術から10週間くらい経った今は予定より早く進んでいるよ。すでにけっこう動いているし、いいワークアウトができている」とパーマーに述べた。

「プールでトレーニングしたり、軽くジョギングしたり、もも上げとかバットキックなんかもやっている。動きのあるトレーニングはできるようになった。最初の頃を考えれば、今のところ順調だと言えるね。出遅れているというよりはこれをスタート地点だと考えているから、すべて順調に進んでいると思っている」

ウィリアムスの評価を大きく左右するのはその回復スケジュールがいつ終わるかで、トレーニングキャンプが重要な指標となってくる。どこかのチームが1巡目でウィリアムスを指名した場合、シーズン開幕時にはプレーできる状態であることが求められるが、契約を脅かすほどの問題にはならないはずだ。

ウィリアムス自身もその目標を意識している。ただし、それは完全に準備が整った場合に限ってのようだ。

「もちろん目指しているのはそこだよ。でもそれ以上に重視しているのは、その前に自分が100%だって確信できることだ。だから、それが自分にとってのスケジュールということになるけど、必ず100%に戻っていることを確認してから復帰するつもり。自分がいけるって思えることが大事だ」とウィリアムスは説明している。

ウィリアムスが大学時代にたどってきた道のりは、カレッジフットボール界に移籍制度が導入されてから初めて成功した例の一つと言える。オハイオ州立大学にいた頃、ウィリアムスは先発の座を勝ち取ることができず、大半は4月のドラフトで1巡目に指名されると目されているWRのクリス・オレーブとギャレット・ウィルソンの控えとしてプレーすることしかできなかった。ところが、アラバマ大学に転籍したウィリアムスは、そこでWRジョン・メッチーと組んで爆発的なレシーブコンビを形成し、ACLの断裂でカレッジフットボール・プレーオフ・ナショナルチャンピオンシップから外れるまで、ドラフト候補の上位に食い込んでいった。

このケガによってウィリアムスはオハイオ州立大学時代に経験した不安を再び味わうことになる。それでも、ウィリアムスがアラバマ大学で見せた1回きりのブレイクアウトシーズンが、2巡目以内で彼を獲得するのに十分な証拠だと大半の人は見ている。しかしながら、オハイオ州立大学のチームメイトが大活躍した2022年のNFLスカウティングコンバインにウィリアムスは参加できておらず、それゆえ、オレーブやウィルソンに勝てなかったウィリアムスが、同じドラフトクラスの選手と並んだとき、どれほどの実力を発揮できるだろうかという疑問がぬぐい切れない。

ウィリアムスは、ドラフト選手を評価するNFLの関係者から現在の自分の順位をあまり聞かされていないと言い、代わりに彼らはウィリアムスのリハビリの最新情報を得ることに多くの時間を費やしていると述べた。オハイオ州立大学からアラバマ大学へ移った時のように、ウィリアムスは外部の疑念を遮断することには慣れているという。

ドラフトの指名順についてウィリアムスは、「そのことはあまり気にしていない。今は自分の足に集中しているから、そういう話は聞かないようにしているんだ。今はただ、順調に回復してプレーに戻れることだけに専念している」とコメントした。

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