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ジェッツがドラフト2巡目でアイオワ州立大学のRBブリース・ホールを指名

2022年04月30日(土) 12:51


ニューヨーク・ジェッツからドラフト指名を受けたアイオワ州立大学のブリース・ホール【AP Photo/John Locher】

2022年NFLドラフトでは犬猿の仲であるチーム同士がうまくやっている。

ニューヨーク・ジェッツとニューヨーク・ジャイアンツは現地29日(金)夜、ドラフト2巡目の早い段階でトレードを実行した。ジェッツはジャイアンツとのトレードで全体38位指名権と146位指名権(5巡目)を手放す代わりに全体36位指名権を獲得している。

この指名権でジェッツはアイオワ州立大学のランニングバック(RB)ブリース・ホールを指名した。

候補生の中で最も優秀なデュアルスレットランニングバックであるホールは、今年のドラフトで初めて指名されたランニングバックとなっている。

質の高い万能選手になるスキルセットを持っているホールは、ヒットを受けても動じず、必要に応じて全力で前に突き進む能力がある。パスプロテクションは安定しており、バックフィールドから離れてボールをキャッチする能力も素晴らしい。

アイオワ州立大学での3シーズンで、ホールは3,941ランヤードとタッチダウンラン50回を記録しており、レシーブ82回で734ヤード、タッチダウンレシーブ6回もマークしている。2020年と2021年にオールアメリカンのファーストチームに選ばれたホールは、それぞれのシーズンで20回以上のタッチダウンランを記録し、1,400ヤード以上を走った。

その速度が評価されているわけではないが、それでもホールはNFLスカウティングコンバインの場で40ヤードを4.39秒で走っている。身長約180cm、体重約98kgのホールは、まさに今日のNFLランニングバックの原型だと言えよう。

ジェッツは若手RBを必要としていたヒューストン・テキサンズより前に今回のドラフトで最も有望なランニングバックを獲得した。

ホールはジェッツで2021年ドラフト4巡目指名を受けたRBマイケル・カーターとペアを組み、ダイナミックな若手コンビを形成するだろう。昨年はケガや非効率的なプレーによって、ジェッツのバックフィールドはメンバーの入れ替わりが激しかった。ホールの加入はクオーターバック(QB)ザック・ウィルソンにとって、即戦力となるプレーメーカーをもたらすはずだ。

昨年、ウィルソンはパスを成功させるために短いパスを投げることを避けていた。2年目のシーズンを迎えるウィルソンは今オフシーズンに攻撃コーディネーター(OC)マイク・ラフルアーのオフェンスでさらに積極的にプレーすることを約束している。ホールはボールをキャッチする能力が高いため、すぐにでもその計画に役立つだろう。

ホールはバックフィールドから離れて点を決められる脅威だ。1巡目で指名したワイドレシーバー(WR)ギャレット・ウィルソンに加えて、ダイナミックなランニングバックを指名したジェッツは、序盤の2ラウンドでオフェンスにプレーメイキング能力のある選手を追加している。

【RA】