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新人QBピケットが第1週に先発を担う可能性はあるとスティーラーズHCトムリン

2022年05月02日(月) 10:03


ピッツバーグ・スティーラーズから指名を受けたケニー・ピケット【AP Photo/Gene J. Puskar】

ピッツバーグ・スティーラーズは2人の1巡目指名クオーターバック(QB)――ミッチェル・トゥルビスキー(シカゴ・ベアーズ/2017年)とケニー・ピケット(スティーラーズ/2022年)を擁した状態でオフシーズンの次のフェーズに入る。ベアーズとバッファロー・ビルズを経てピッツバーグにやってきたトゥルビスキーの方がNFLでの経験があるものの、ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンはスティーラーズの最新の1巡目指名選手が9月にナンバー1QBになっている可能性を否定していない。

現地30日(土)に2022年ドラフトの模様を伝えた放送において、トムリンHCは『NFL Network(NFLネットワーク)』のリッチ・アイゼンに「彼には確かに(第1週の先発になる)可能性がある」と話した。

「専門家としての視点から、彼には準備ができているという見解には同意する」とトムリンHCは述べている。

ピッツバーグ大学出身のピケットは今年のドラフト1巡目で指名された唯一のクオーターバックであり、全体20位で指名を受け、すでに文字通り近い場所にあったフランチャイズであるスティーラーズに向かう。

今日のNFLに典型的な例として、1巡目で指名を受けたクオーターバックたちには、たとえ今の段階で任命されていなかったとしても、すぐに先発職を勝ち取るチャンスがある。昨シーズンに1巡目で指名された5名のクオーターバックのうち、第1週に出場していなかったのはトレイ・ランスとジャスティン・フィールズのみであり、登場した試合が10試合に達していないのはランスだけだった。れっきとしたベテランがロースターにいない場合、先発職を勝ち取るのはさらに容易になる。トゥルビスキーはベアーズで先発クオーターバックを4年間務めたものの、アーロン・ロジャースやアレックス・スミス級の選手というわけではない。

ピケットには年齢とその特質という要素もある。まもなく24歳になるピケットは、最もプロで戦う準備のできたクオーターバックであり、今季のシグナルコーラーの中で一番安全な選択肢だと見られてきた。トムリンHCもその見方に同意している。

「彼に確実に期待できるものとして、われわれは2つの点に強くひきつけられた。彼にはプロレベルの見通す力があるとわれわれは考えた。プロレベルの正確性もあると考えた。クオーターバックの立場からすると、これらの2つの変数についてはかなりの調整が必要になることが多い。こういった部分について、彼は準備ができた状態だと感じられた。彼のパフォーマンスがそれを示しているのだとすれば、戦えるという点や、準備ができているという点で、うまくすればそれが彼の資源になるだろう」

響きの良い“プラグ・アンド・プレー(すぐにプレーできる)・ピケット”は、まさにそういったルーキーになるかもしれない。スティーラーズはピッツバーグ大学パンサーズと施設を共有しており、ピケットはすでに街や施設に馴染みがある。金曜日に行われた選手紹介会見で、ピケットはトゥルビスキーやメイソン・ルドルフとはもう話していると語った。

「最高の2人さ。彼らと一緒にやっていくのが本当に楽しみ。心地よさもあるけれど、仕事があるし、自分が何をやらなきゃならないかは分かっている。自分の仕事をどう進めていくかは分かっているから、ここへ来ることに本当にワクワクしているんだ」とピケットは話した。

ピッツバーグでQB争いに臨む準備ができているのはピケットだけではなく、新人クオーターバックは自らの手で先発職をつかまなくてはならない。

「ケニーがすぐそこまで来ていることの証拠の一つが、彼がとんでもないコンペティターという点だ」と言うトムリンHCはこう続けた。

「彼をここに加えてミッチやメイソンとの戦いを見守り、それがわれわれをどこへ導いていくかを見ることに、われわれは興奮している」

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