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ブラウンズへのトレードは「今までで最高の出来事」になるかもしれないとDEウィノビッチ

2022年05月24日(火) 11:08

チェイス・ウィノビッチ【AP Photo/Lynne Sladky】

ディフェンシブエンド(DE)チェイス・ウィノビッチが新しい職場であるクリーブランド・ブラウンズに着いたとき、最初に受けた質問の1つは髪型に関するものだった――なぜなら、長髪をずいぶんと短くカットしたからだ。

チームのドキュメンタリー番組『Building the Browns(ビルディング・ザ・ブラウンズ)』でインタビューを受けたウィノビッチは「髪を切ったらその2日後にトレードされたんだ」と明かしている。

金髪がトレードマークのウィノビッチはクリーブランドでユニフォームだけではなく、その体格も変化した。体重がおよそ4.5kgから6.8kg増えたウィノビッチは報道陣に「たぶん今までで一番強くなった」と語っている。

体重を増やしたのには意味がある。ウィノビッチは守備コーディネーター(DC)ジョー・ウッズの4-3スキームにおいて正式にディフェンシブエンドを任され、これまでとは役割が変わるからだ。また、これをきっかけにして調子を取り戻し、再び生産性の高さを見せるための理想的な機会を得られるかもしれない。

ウィノビッチはすでに自分の人生に起こった大きな変化――髪型のことではない――に対して極めて前向きな姿勢を見せており、ニューイングランド・ペイトリオッツが自分をトレードしたことは素晴らしい新章が始まる前触れだったのだと考えている。

週末にブラウンズがアウトサイドラインバッカー(OLB)ジェイデビオン・クロウニーと再契約に合意したことを受けて、状況がさらに良くなる可能性が出てきた。

ウィノビッチは『Akron Beacon Journal(アクロン・ビーコン・ジャーナル)』に「人生において、人は物事を良いとか悪いとか、成功とか失敗とか、あれとかこれとか、すぐに決めつけてしまうものだ。でも、そうしてしまったら最終的にどんな可能性も無くなってしまうと思うし、その可能性というのは今までで最高の出来事になるかもしれないんだ」とコメントしている。

クロウニーが復帰すれば、ウィノビッチの活躍の場が減ってしまうのではないかと考える人もいるだろう。しかし、完全にそうなるわけではない。

昨シーズンの終了間際、評価が下がっていたウィノビッチはスペシャルチームに追いやられていた。ウィノビッチはペイトリオッツの最後の7試合で守備スナップに35回しか参加していない。

スナップ数だけを見れば、ブラウンズの方が彼にとって良い環境となるはずだ。昨季、DEタカリスト・マッキンリーが起用されていたように、クロウニーやDEマイルズ・ギャレットが交代を必要とすれば、ローテーションの役割を担うことが期待されているウィノビッチの出番となるだろう。

ウィノビッチを獲得するためにラインバッカー(LB)マック・ウィルソンをペイトリオッツに送ったブラウンズだが、少なくとも計画上では、ウィノビッチを先発させるために獲得したわけではない。クロウニーが復帰する可能性は常にあったが、ブラウンズは過去2年間で示していたように、エッジラッシャーに質の高さと経験の豊富さを求めている。マッキンリーもそのような役割を果たすための十分なプレー機会を与えられ、2021年には1試合を除くすべての試合の守備スナップのうち35%から57%に参加していた。

ウィノビッチはプロデビューしてから2シーズンで11回のサックを決めており、質の高さを持ち合わせていたことを証明している。ウィノビッチがこのようなパフォーマンスを再び発揮するには、環境を変えることが何よりも必要なのかもしれない。

「クリーブランド・ブラウンズが俺を信じてくれていることにただ感謝しているし、シーズンに向けて準備を整えるために取り組み、努力してきた」とウィノビッチは話しており、「ここに来て、本当に気合いが入っている」と続けた。

【RA】