カウボーイズ、RBエリオットのミスを責めず
2016年09月20日(火) 23:19
ダラス・カウボーイズでランニングバック(RB)を務めるエゼキエル・エリオットは83ヤード、21キャリーのキャリアハイをマーク。中でも21ヤードの驚異的なランとタッチダウンは見事であった。
しかし、2度のファンブルがエリオットに影を投げかける。
1度目のファンブルはワシントン・レッドスキンズ陣地で起こった。これはレッドスキンズのコーナーバック(CB)ジョシュ・ノーマンのスーパープレーによって引き起こされ、レッドスキンズの勝ち越しフィールドゴールにも結びついてしまった。ダラスが決勝点となるタッチダウンを決める前にエリオットはまたもファンブル。今回はタックル(T)のダグ・フリーが飛び込んでボールを死守し、ルーキーのエリオットを救った。日曜日のエリオットは総括すればかなり良いプレーもあったが、ゲーム後の焦点は2つのファンブルに集中。
フォートワースの地元紙『Star-Telegram(スター・テレグラム)』に対してエリオットは「今日の中で特別良いプレーはなかった。ただ、2度ファンブルしてしまったことが問題だ」と語った。
カウボーイズは2回目のファンブル後にエリオットをベンチに下げた。アルフレッド・モリスが最後の6分56秒間をプレーし、元チームであったレッドスキンズを相手に見事な決勝タッチダウンを決めた。
ダラスのコーチ陣は口をそろえて、今回のエリオットのファンブルがこの先の大きな問題となることはないと信じている。
カウボーイズのヘッドコーチ(HC)であるジェイソン・ギャレットは「もちろんボールは死守せねばならない。フットボールで一番大事なことだろう。そしてそれはランニングバックにとって一番に重要なことだ。エリオットには今日、たくさん学習する機会があった」と述べた。
カウボーイズのオーナーを務めるジェリー・ジョーンズは「エリオットは良いプレーヤーだ。最初に試合を作ったのは彼じゃないか。エリオットには期待している。彼は自陣のディフェンスにも影響を与えているし、2度のファンブルはついていなかっただけだ。エリオットは攻め続けていた。一生懸命走れば衝突だって起こる。必死にやればそういうことだって起きるのは当然だ」とコメント。
スティーブン・ジョーンズ球団副社長は「もちろん、エリオットには反省すべき点があったが、すぐに彼は修正してくるだろう。エリオットに才能があるのは分かりきっていることで、彼はどんどん良くなっていくはずだ」と加えた。エリオットはカウボーイズの切り札的存在であり続けるが、日曜日のベンチワークを振り返るとチームが当初思っていたほどエリオットにプレー時間を与える必要もないかもしれない。特に、もしエリオットのファンブルが1試合だけに起きたただの不運ではなかった場合、モリスがエリオットのキャリアを脅かす存在になり得る。