ニュース

元OTアンダーソンと元WRカーティスがベンガルズのリング・オブ・オナーに

2022年07月21日(木) 12:12


シンシナティ・ベンガルズのウィリー・アンダーソン【Greg Trott via AP】

シンシナティ・ベンガルズが元オフェンシブタックル(OT)のウィリー・アンダーソンと元ワイドレシーバー(WR)のアイザック・カーティスを2022年のシーズン中にチームのリング・オブ・オナーに迎え入れることを現地20日(水)に発表した。

ベンガルズの初代リング・オブ・オナーとして2021年にクオーターバック(QB)のケニー・アンダーソン、殿堂入りを果たしているヘッドコーチ(HC)であり、チームの創設者であるポール・ブラウン、プロフットボールの殿堂入りを果たしている元タックル(T)のアンソニー・ムニョスとコーナーバック(CB)のケン・ライリーが選ばれており、アンダーソンとカーティスは彼らの仲間入りを果たすことになる。

2022年の授賞式は9月29日(木)、シーズン第4週のマイアミ・ドルフィンズ戦が行われるサーズデイナイトフットボールのハーフタイムに行われる。

ベンガルズのオーナーであるマイク・ブラウンは「この2人は史上最高の選手だ」とチームの公式サイトで述べている。「ウィリーはライトタックルとして絵に描いたように優秀だった。彼は力強さ、動き、姿勢、すべてを兼ね備えていた。アイザックは素晴らしいスピードと抜群のキャッチ力を持っていた。これは現役時代のアイザックに対するファンの気持ちの表れでもある。ファンは彼が特別な存在だと分かっていた。この2人の優れた選手をリング・オブ・オナーとして迎えることができ、ベンガルズは恵まれている」

ベンガルズのシーズンチケット所有者の間で投票が行われ、アンダーソンとカーティスの選出が決まった。15人の候補者は他にキッカー(K)ジム・ブリーチ、ランニングバック(RB)ジェームス・ブルックス、WRクリス・コリンズワース、RBコーリー・ディロン、QBブーマー・アサイアソン、セーフティ(S)デービッド・フルチャー、WRチャド・ジョンソン、ノーズタックル(NT)ティム・クルムリー、ガード(G)デイブ・ラップハム、Gマックス・モントーヤ、CBレマー・パリッシュ、タイトエンド(TE)ボブ・マーフィー、ラインバッカー(LB)レジー・ウィリアムズらが名を連ねた。

“ビッグ・ウィリー”の愛称で親しまれたアンダーソンは、1996年から2007年までの12シーズンにわたってベンガルズのオフェンシブラインを支え、その時代で最も信頼できるライトタックルの一人として知られる。オールプロに3回、プロボウルに4回選ばれているアンダーソンは、在籍中にチームが単シーズンにおける最少被サック記録を2回も樹立するのに貢献した。さらに、アンダーソンの活躍でディロンは1997年に1試合で246ヤードを記録し、ルーキーとして当時最も多い1試合でのランヤード数を更新。2000年にはその当時、歴代最多となる278ヤードをマークすることができた。(いずれもその後に更新されている)

アンダーソンは「この組織は(オフェンシブ)ラインマンがどれだけ良いプレーをするかで成り立っている。ファンの皆さんにそれを認めてもらえたことは名誉なことだ」と述べている。「チーム史上最高の選手はオフェンシブラインマンであり、俺や他の選手たちが個々に、そしてグループとして後に続くための基準を示してくれた人だ」

一方のカーティスは1973年から1984年までベンガルズでダイナミックなディープスレットとして活躍し、1981年のシーズンにはベンガルズ初のスーパーボウル進出チームの一員となった。キャリアを通じて1,000ヤードの大台に乗ったことはないものの、通算レシーブヤード(7,101ヤード)と100ヤードを記録した試合数(20回)でフランチャイズ史上3位、レシーブタッチダウン(53回)では4位にランクインしている。プロボウルに4回選出されているカーティスがマークしたレシーブ平均17.1ヤードは今でもチームの歴代記録となっている。

「シンシナティには活躍した選手が何世代にもわたっている」とカーティスは話す。「チャッド・ジョンソンも素晴らしいキャリアを送ったし、他にもたくさんの優秀な選手がいる。クリス・コリンズワースやレジー・ウィリアムズなど、多くの偉大な選手たちがその後も素晴らしい活躍を見せた。俺は引退してからしばらく経っている。もっと若くて優秀な選手もたくさんいて、ファンにとっては彼らの方が身近な中、こんなに早くに選んでもらえて光栄に思っている」

【R】