ブロンコスとの契約を懸念しないQBウィルソン、「長くここにいたい」
2022年07月29日(金) 12:58新しい街と新しいチームにやってきたクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンだが、契約はシアトル・シーホークスと結んだもののままだ。デンバー・ブロンコスのクオーターバックになったウィルソンは、今のところ延長について心配していない。
ウィルソンの契約は2023年シーズン末までとなっているが、ブロンコスがスーパーボウル優勝経験のあるクオーターバックを手に入れるために手放したものを考えれば、ブロンコスはどちらかといえば長期間ウィルソンを確保したいはずだ。
アリゾナ・カーディナルスのQBカイラー・マレーが大型契約を結んだことや、ボルティモア・レイブンズのQBラマー・ジャクソンも新契約に向けて話し合いを行っていることをどの程度意識しているか水曜日に質問されたウィルソンは、関心を持っていないと答えた。
「彼らや、彼らが何をやっているかについては、全然気にしていない」と言うウィルソンはこう続けている。
「彼らには素晴らしいことだね。もちろん、カイラーにとっては最高。ラマーと彼の状況ももちろん。でも、俺には一切関係ない。俺はここにいられることにエキサイトしている。自分でそれが分かっている。俺はここにずっと長くいたいと思っているし、できればキャリアの残りすべてを過ごしたい。それに、彼らと一緒にここにいられるだけで幸せだ。ジョージ・ペイトン(ジェネラルマネジャー)と一緒にいられるだけでありがたいし、彼は俺にとってずっと信じられないくらい素晴らしい。(ナサニエル)ハケットは一級のコーチで、信じられないようなマインドを持ち、信じられない方法でこのフットボールチームや他のコーチたち、選手、組織を率いている。ものすごく名誉なことだ。毎日が新しい日だと思ってやっているし、毎日始めたばかりのようにやっている。それが俺のフォーカスだ。俺が唯一集中しているのが、デンバー・ブロンコスのためにスーパーボウルで勝つことなんだ」
ブロンコスのジェネラルマネジャー(GM)であるジョージ・ペイトンは今週はじめ、チームはウィルソンとの長期契約を求めているものの、プレッシャーはないと話していた。
ペイトンGMは『Associated Press(AP通信)』に「われわれは全員、ラッセルに長くいてほしいと思っている」と述べている。
「彼のチームとわれわれのチームへの敬意から、われわれが行う、もしくは行わない議論については内部にとどめておくつもりだ。然るべきときに契約がまとまるだろう」
ウィルソンは2019年にシーホークスと4年の延長契約を結んでおり、その年額は3,500万ドル(約46億6,576万円)となっている。しかしながら、その数字は次々と追い越され、フランチャイズQBの年平均額は今や4,000万ドル(約53億2,646万円)を超えている。1年あたり4,000万ドル以上を受け取るシグナルコーラーは現在、8名だ。最近契約を延長したマレーの年平均額は4,610万ドル(約61億3,875万円、グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャースの5,027万ドル/約66億8,867万円に次ぐ2位)となっている。
現段階で、ウィルソンはロンバルディトロフィーを視野に、新しいプレーブックやチームメイトについて学ぶことだけを気にかけている。
「俺たちはチャンピオンシップに勝てるだけのフットボールチームになっている。あとは出ていってそれを証明するだけだ」とウィルソンは話した。
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