ジャイアンツCリッチバーグ、新ルール適用で初の退場
2016年09月26日(月) 11:32
ダブルアンスポーツマンシップルールが適用されたケースとして初めて、公式に退場者が出た。今回の件にもワシントン・レッドスキンズのコーナーバック(CB)ジョシュ・ノーマンが絡んでいるのは言うまでもない。
ワシントン・レッドスキンズが29対27で勝利したニューヨーク・ジャイアンツ戦の第4クオーター、ワイドレシーバー(WR)のオデル・ベッカムがキャッチを決めて10ヤードライン内側まで猛進していく際に、ジャイアンツのセンター(C)ウエストン・リッチバーグがノーマンを背後から突き飛ばした。試合序盤にアンスポーツマンシップコールを受けていたリッチバーグは2度目の同コールで試合退場を宣告されている。
ジャイアンツの選手が2ファウル退場処分を受けることについてはいくらか皮肉めいた部分がある。今回のルールが新しく定められた理由が、昨年にメットライフ・スタジアムで起きたベッカムとノーマンの乱闘に帰するというだけでなく、ジャイアンツのオーナーであるジョン・マーラ自身もかつてそのような問題を起こすことで有名な選手であったからだ。リッチバーグはサイドラインでチームメイトから称賛を受けていたようだが、それはリッチバーグのプレーがチームメイトのベッカムを守るためでもあったからだ。
メットライフ・スタジアムが異様な雰囲気に包まれたのは3クオーターが費やされてからではあったものの、この退場処分はノーマンとベッカムの間に存在する不穏さを象徴している。ジャイアンツ側のサイドラインでいら立ちを抑えきれず飛び跳ね、叫んでいたベッカムを、チームメイトやコーチ、さらにはクオーターバック(QB)イーライ・マニングまでもが落ち着かせようとしていた。
第4クオーターの序盤にはもう1つ、ジャイアンツのセイフティ(S)アンドリュー・アダムスによるパーソナルファウルがあり、このファウルは最終的にパントのブロックを誘発してしまった。今回の退場処分に関する動向には目を離さない方がいい。今後、この問題は大きくなるかもしれない。