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【2016年第3週】レッドスキンズ、辛抱強く粘って初勝利

2016年09月26日(月) 16:59


レッドスキンズのKダスティン・ホプキンス【AP Photo/Bill Kostroun】

現地25日(日)、ニューヨーク・ジャイアンツがメットライフ・スタジアムに同じNFC東地区に属するワシントン・レッドスキンズを迎えて第3週の一戦に挑んだ。試合はレッドスキンズが29対27でジャイアンツを下している。

今回は同地区対決というだけでなく、昨年、乱闘によって1試合出場停止や罰金を科せられ、シーズンオフにもお互いをけなし合う言い争いが続いていたワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムとカロライナ・パンサーズからレッドスキンズに移籍してきたディフェンシブバック(DB)ジョシュ・ノーマンの対決で注目を集めていた。試合前に審判が両選手、両ヘッドコーチ(HC)を各々呼んで言葉を交わすなど、試合前から緊迫した状況だった。

ジャイアンツはランニングバック(RB)のラシャード・ジェニングスが親指を負傷したため、シェイン・ベリーンが先発している。

ジャイアンツがRBベリーンのランによるタッチダウンで先制した後、レッドスキンズはキッカー(K)ダスティン・ホプキンスの49ヤードフィールドゴールで反撃に出る。ジャイアンツがWRスターリング・シェパードのタッチダウンで3対14と点差を広げれば、レッドスキンズもジョーダン・リード、ピエール・ガーゾン、ジェイミソン・クロウダーのレシーバー陣が首尾よくパスをとり、Kホプキンスの33ヤードフィールドゴールで6対14となって第1クオーターが終了した。

第2クオーターではレッドスキンズのWRジェイミソン・クロウダーによる52ヤードのパントリターンで敵陣36ヤードまでビッグゲイン。Kホプキンスの45ヤードフィールドゴールで得点は9対14に。ジャイアンツは第3ダウンの正念場でWRビクター・クルーズのキャッチで第1ダウンを更新し、その後、RBオーリンズ・ダークワのロングゲインやタッチダウンで点差を9対21にする。

レッドスキンズもWRデショーン・ジャクソンへの31ヤードパスの後に、44ヤードのパスを立て続けに決めてタッチダウン。ジャイアンツDBのドミニク・ロジャース・クロマティーも良い守備をしていたものの、パスの精度とキャッチが上回った格好だ。これでレッドスキンズが16対21の5点差に迫る。レッドスキンズはハーフタイム間際の残り6秒でタッチダウンすれば逆転、フィールドゴールでも2点差に迫る状況で、もう1回プレーを選択した。ジャイアンツのディフェンシブエンド(DE)ジェイソン・ピエール・ポールがレッドスキンズQBカーク・カズンズのボールをはたき、カズンズはボール確保で残り6秒を使い果たしてしまい、タイムアウトをかけられず、得点もかなわぬまま16対21で前半終了。

第3クオーターに入ると、WRクラウダーへのスクリーンパスが通って55ヤードのタッチダウンを奪い、23対21と初めてレッドスキンズがリードする。かたや、ジャイアンツもじわじわと反撃を仕掛け、QBイーライ・マニングがファンブルしたものの、RBダークワがカバーして攻撃を続けた。その後、マニングがエンドゾーンのRBボビー・レイニーにパスを試みた。審判の判定はインコンプリートパスだったが、レッドスキンズDBのデービッド・ブルートンがインターセプトを主張し、チャレンジを行うも覆らず、ジャイアンツはKブラウンがフィールドゴールを決めて23対24と再逆転している。

シーソーゲームはまだ終わらない。レッドスキンズがパントで攻守交代と思いきや、パンター(P)トレス・ウェイがパントフェイクで、普段はDBのクイントン・ダンバーにパスを通してファーストダウン更新。Kホプキンスがフィールドゴールを決めて26対24となり、レッドスキンズが再びリードを奪った。

ジャイアンツが攻撃権を得て、WRベッカムがゲインするものの、センター(C)ウエストン・リッチバーグがレッドスキンズDBノーマンを背後から突き飛ばし、この試合2回目のアンスポーツマンライクコンダクトのペナルティを受け、退場処分となった。レッドスキンズ側もDBノーマンのホールディングなどで両チームともに反則の多いドライブだったが、DBダンバーがエンドゾーン際でのインターセプションによって逆転を阻止した。

しかしながら、ジャイアンツがWRシェパードとベッカム、RBベリーンへのパスやランで攻撃を進め、Kブラウンの30ヤードのフィールドゴールで26対27とまたもひっくり返すが、レッドスキンズもRBマット・ジョーンズの堅実なランでヤード数を稼ぎ、Kホプキンスのフィールドゴールで再逆転。残り1分51秒でタイムアウトを2つ残しており、ジャイアンツQBマニングの逆転ドライブが期待されたが、レッドスキンズの新人DBスーア・クレイベンズに対するインターセプトのターンオーバーでレッドスキンズの1勝目が確定して試合終了だ。

反則はレッドスキンズが8回、ジャイアンツは前の2試合合計で7回だったものが、11回とラフな試合を演じてしまった。レッドスキンズQBカズンズはインターセプトが0回に対し、ジャイアンツQBマニングは2回だ。

今季初勝利を遂げたレッドスキンズにとって、ジャイアンツ戦では2011年以来の勝利となる。