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審判がファルコンズDTジャレットに科したペナルティについて言及

2022年10月10日(月) 11:27

アトランタ・ファルコンズのグレイディー・ジャレット【NFL】

アトランタ・ファルコンズのディフェンシブタックル(DT)グレイディー・ジャレットは現地9日(日)に開催された試合の第4クオーターでチームが必要としていたプレーを実行したかのように見えたが、そのプレーでフラッグを投げられた後、チームの状況をかえって悪化させている。

試合終了まで残り3分3秒、あと1回攻撃権を得てタッチダウンを決めれば同点に持ち込めるという状況で、ジャレットはタンパベイ・バッカニアーズのレフトガード(LG)ルーク・ゲーデケを離れ技でかわしてクオーターバック(QB)トム・ブレイディを地面に投げ飛ばした。ジャレットは第3ダウンのこのプレーでサックを決めたはずだった。しかし、その行為は最終的にラフィングザパサーのペナルティにつながっている。その結果、15ヤードの罰退を受けてバッカニアーズは自動的に第1ダウンを更新した。

ファルコンズのヘッドコーチ(HC)アーサー・スミスは審判のジェローム・ボーガーがペナルティを詳述する間、信じられないといった様子で立ち尽くしていた。それ以降、ファルコンズは一度もボールを取り返せずに21対15でNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区のライバルに敗れている。

試合後、スミスHCは「そのことに触れるつもりはない。映像を見ていない」と述べた。

ジャレットはそのコールに対する不満の表れなのか、メディアへの対応を拒否。

ブレイディは試合後、「僕がフラッグを投げるわけじゃない」とコメントしている。

この判定はすぐに批判を浴びているが、ジャレットのサックに悪意が込められているようには見えなかった。ジャレットはブレイディがゆっくりとラッシュを回避しようとしたときに、全速力でバッカニアーズのバックフィールドに入ってきた。勢いよくやって来たジャレットはブレイディをつかんだ後に、激しく地面にたたきつけている。

ボーガーは試合後に行われたインタビューで『The Athletic(ジ・アスレチック)』のグレッグ・アーマンにペナルティについて次のように説明した。

「私が見たのは、クオーターバックがまだポケットの中にいるときにディフェンダーが彼をつかみ、不必要に地面に投げつけたというものだった。私はそれに基づいて判断した」

9月29日に行われたシンシナティ・ベンガルズ戦でマイアミ・ドルフィンズのQBトゥア・タゴヴァイロアが受けた残忍なヒットと少し似ているように見えたことを考慮して具体的な手段を取ろうと思ったのかと質問されたボーガーは「いえ、必ずしもそうではない」と答えている。

過去22年間、NFLでディフェンスのコーチとして活躍してきたバッカニアーズのトッド・ボウルズHCは、このコールに衝撃を受けていなかった。ボウルズHCは報道陣に、最近になってオフィシャルがそうしたプレーにフラッグを投げる機会がさらに増えていることに気づいていると明かし、最近のリーグの安全性は史上最高の水準だと強調している。

「彼らはいくつかのことを厳重に取り締まり始めている」と語ったボウルズHCは「分からないが、今のコールの仕方だと、多くの人がコールされることになるだろう」と続けた。

【RA】