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NFLとGoogleが米国内の消費者に向け“NFLサンデーチケット”をYouTube TVとPrimetime Channelsで配信する契約を発表

2022年12月23日(金) 14:28

NFLロゴ【NFL】

現地22日(木)、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は『Google(グーグル)』と複数年契約を締結し、2023年のNFLシーズンから『YouTube TV(ユーチューブTV)』と『YouTube Primetime Channels(ユーチューブ・ブライムタイム・チャネルズ)』に『NFL Sunday Ticket (NFLサンデーチケット)』を米国内の消費者に独占的に配信する権利を与えることを発表した。この戦略的パートナーシップにより、NFLサンデーチケットへのアクセスが向上するとともに、YouTubeの最高の技術とプロダクトイノベーションを活用することができる。

NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは次のように述べている。「NFLサンデーチケットをYouTube TVとYouTube Primetime Channelsに提供することで、全米のファンがNFLの視聴方法やフォローする方法の新時代を切り開くことができることを大変うれしく思っている。われわれは数年前から試合のデジタル配信を増やすことに力を入れており、今回のパートナーシップはわれわれが未来に目を向けていることを示し、次世代のNFLファンを増やしていく取り組みの新たな一例となる」

YouTubeのCEOであるスーザン・ウォジッキは「YouTubeは試合のライブストリーミング、ホームチームの最新情報の取得、ハイライトでのベストプレーの視聴など、長年にわたってフットボールファンにとってはなくてはならない存在でした。NFLとのパートナーシップの拡大により、視聴者は今後YouTube TVやYouTube Primetime Channelsを通じて、魅力的で革新的な方法で大好きな試合を体験することができるようになります。NFLと協力して、YouTubeを世界中のスポーツ愛好家にとって素晴らしい場所にすることを楽しみにしています」

来シーズンよりNFLサンデーチケットはYouTubeの成長著しい二つのサブスクリプションビジネスを通じて提供され、YouTube TVでは追加パッケージとして、YouTube Primetime Channelsでは単体のチャネルとして購入することができる。

NFLサンデーチケットは『FOX』と『CBS』が各地域限定で放送するレギュラーシーズン中のサンデーゲームの全試合を集約して配信するもので、米国のファンはどこに住んでいてもお気に入りのチームや選手をすべてチェックすることができる。最新のNFLサンデーチケットの特性や機能に関する情報は2023年のNFLシーズンに先駆けて発表される予定となっている。

NFLサンデーチケットは1994年に始まって以来、『DirecTV(ディレクTV)』の衛星放送で配信されてきた。NFLとYouTubeはバーやレストランなどの商業施設でもNFLサンデーチケットの配信をサポートする方法の追加について共同で検討していく予定だという。

2015年にリーグがYouTubeにNFL公式チャンネルを開設したのを機にNFLとGoogleはパートナーとして協力してきた。それ以来、NFLの YouTube チャンネルの登録者は 1,000 万人を超え、ファンは試合のショート動画、ハイライト、試合当日の編集動画、『NFL Follies(NFLフォリーズ)』 や エミー賞を2回受賞し、小型マイクを装着した選手たちによって試合中のハドルやサイドラインの様子がリアルに伝わってくる『NFL Films(NFLフィルムズ)』の主力シリーズ 『Gameday All-Access(ゲームデイ・オール・アクセス)』 などのオリジナル コンテンツ シリーズを満喫してきた。

また、2015年以降にYouTubeでのNFLの存在感は高まり、NFL全32チームのチャンネルに加え、NFLフィルムズ、『NFL Network(NFLネットワーク)』、NFLのヒスパニックチャンネル『Mundo NFL(ムンドNFL)』を含む10のリーグ公式チャンネルが存在するようになった。NFLとYouTubeのパートナーシップが始まってからYouTube上のNFLコンテンツは数十億回も再生されている。

2020年にNFLはNFLネットワークと『NFL RedZone(NFLレッドゾーン)』をYouTube TV加入者に提供するキャリッジ契約を締結してパートナーシップを拡大している。今回の契約によってこのキャリッジ契約も延長されることになった。

YouTubeは世界中のNFLファンにとってNFLのコンテンツにアクセスするための重要な手段であり、この新しい契約によってNFLの世界中のファン層を取り込むために協力し合う取り組みがより広い範囲にわたって見られることだろう。その一環として、NFLチャンネルでのコンテンツの増加、YouTubeプラットフォームで視聴可能なNFLの海外向けの番組の制作、世界のトップYouTubeクリエイターを対象としたクリエイターコンテンツプログラムの立ち上げなどが予定されている。

ニューイングランド・ペイトリオッツのオーナーで、NFL のメディア委員会の委員長を務めるロバート・クラフトは、「メディア環境が変化する中で、ファンが NFLのフットボールを楽しむ方法は進化しており、YouTube のような革新的な企業と提携することで、より多くの試合をより多くのファンに見てもらえるようになる」と述べている。「このパートナーシップは未来の世代のためにゲームを成長させ、彼らが好きなスポーツをフォローすることを可能にする」

さらに、本契約のもと、YouTubeとNFLは公式コンテンツへの独占アクセスや、NFLの主要なイベントへのYouTubeクリエイターの参加機会を促進する。YouTubeは『Back Together Saturday(バック・トゥギャザー・サタデー)』と『NFL Kickoff Weekend(NFLキックオフ・ウィークエンド)』の両方の主催スポンサーも務めることになった。バック・トゥギャザー・サタデーはリーグの公式トレーニングキャンプの開始日を特集したもので、この日にNFLの全32チームはチーム主導のファンイベントを交えながら練習を行う。YouTube がキックオフ・ウィークエンド のプレゼンターを務めることで、木曜日の夜のシーズン初戦からその週末の試合、月曜日の夜までのすべてをリーグのパートナーが初めて追うことになり、シーズン開幕に向けて盛り上げていく。

YouTube TVは100以上のチャンネルのライブおよびオンデマンドのテレビ番組を、シンプルかつ受賞歴にふさわしい品質で視聴できる定額制のストリーミングサービスだ。視聴者は地域や全国のスポーツの生中継、ニュース速報、バラエティ番組、映画などにアクセスでき、あらゆる端末(スマホ、タブレット、テレビ、パソコン)から視聴することができる。500万人以上の登録者と体験者を持つYouTube TVは、無制限のクラウドDVRストレージ、スポーツの重要なプレーの表示、ネタバレを隠す機能、リアルタイムの統計情報のチェックなどの機能を提供する。

YouTube Primetime Channelsはユーザーがお気に入りのストリーミングサービスのコンテンツをYouTubeアプリ上で登録して視聴するための新しい方法となる。30以上のチャンネルがあり、ユーザーはお気に入りの番組、映画、スポーツなどを閲覧、登録し、視聴することができる。ストリーミング配信の選択肢が数多くある今日、Primetime Channelsによって視聴者はアプリからアプリへと移動することなく、一カ所で簡単にコンテンツを視聴でき、まとめて登録の管理も行える。

NFLはあらゆるスポーツとエンターテインメントの中で最も人気のあるライブのテレビコンテンツで、過去5年間で米国のテレビ番組で最も視聴された番組のトップ50のうち49、トップ100のうち92をNFLの試合が占める。

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