元バッカニアーズOTスミスがチーフスと1年契約、守る司令塔はブレイディからマホームズに
2023年05月04日(木) 12:28かつてスーパーボウルで敵チームにいたプレーヤーが、カンザスシティ・チーフスに加わり、連覇達成を手助けすることになった。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが報じたところによると、タンパベイ・バッカニアーズで長年、オフェンシブタックル(OT)として活躍してきたドノバン・スミスがチーフスと最大900万ドル(約12億1,032万円)の1年契約を締結したという。
2015年NFLドラフト2巡目にバッカニアーズから指名されてNFL入りしたスミスは過去8シーズンにわたって先発陣の一角を担ってきた。キャリア通算124試合でスターターを務めたが、肘と足のケガに悩まされた昨年は13試合にとどまっている。
フリーエージェントとなったスミスはトム・ブレイディ率いるバッカニアーズがパトリック・マホームズ率いるチーフスを打ち破った2020年シーズン頂上決戦のスーパーボウルでバッカニアーズの優勝に極めて重要な役割を果たした。そのスミスが守る相手をブレイディからマホームズに変えることになる。ただ、スミスがブレイディにしたのと同じように、マホームズの死角を守るのかどうかはまだ分かっていない。ペリセロはうまくいけばスミスがレフトタックルのポジションを担当することになるだろうと付け加えている。
今オフシーズンにチーフスが見せた動きの中で最大の契約となったのが元ジャクソンビル・ジャガーズのライトタックル(RT)ジャワーン・テイラーだ。テイラーは4年8,000万ドル(約107億6,000万円)の契約を締結し、レフトタックルに移ると見られていた。今週はじめに開かれたドラフト後の記者会見で、ジェネラルマネジャー(GM)を務めるブレット・ヴィーチは、テイラーが「レフトタックルを担当する」だろうとし、ルーカス・ニアングと今年のドラフト3巡目で指名したワーニャ・モリスはライトタックルのポジションを争うことになりそうだとコメントしていた。
スミスの加入により、チーフスのプランには一部の変更が見られるだろう。
それでも、どのような展開になるにせよ、チーフスはチャンピオンシップの血統を持つ29歳のベテランタックルを迎え入れ、連覇の計画を立てていくことに違いはいない。
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