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QBガロポロがレイダースとの契約後に足の手術、復帰はトレーニングキャンプの可能性も

2023年05月26日(金) 08:48

ラスベガス・レイダースのジミー・ガロポロ【NFL】

クオーターバック(QB)ジミー・ガロポロのオフシーズンの手術は過去のものだと思っているなら、それは間違いだ。

ガロポロが3月にラスベガス・レイダースと契約した後、足――12月に負傷したのと同じ足――の手術を受けたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地25日(木)に伝えている。ペリセロが情報筋の話を元に語ったところによれば、この手術は“クリーンアップ”のためのものであり、ガロポロの回復は順調に進んでいるという。

ガロポロの手術について最初に伝えたのは『The Athletic(ジ・アスレチック)』だった。

レイダースのヘッドコーチ(HC)であるジョシュ・マクダニエルズが木曜日にこのニュースに触れており、ガロポロにはまだ参加許可が出ていないため、その日の練習でフィールドに立つことはないと述べていた。

「今日彼を見ることはない」と言うマクダニエルズHCは「彼がそうするとわれわれが思っている通りに、彼は自分のプロセスを進めていくだろう。われわれが得ていた情報に基づけば、驚くようなことは起こっていない」と続けている。

マクダニエルズHCの回答の後半は興味深いものであるのと同時に、シーズンがすでに危機にあるのではないかと心配したレイダースファンにとってはいくらか慰めになるものだ。

興味深いのは、レイダースはガロポロと契約する前から足にさらなる対処が必要であることを知っていたとマクダニエルズHCが明言している点だ。チームはそれでも、プロキャリアにおいてケガに苦しめられてきたことが知られているクオーターバックとの契約を進めた。以前の所属先であるサンフランシスコ・49ersは、2021年のドラフトでガロポロの後継者を獲得するためにトレードアップしていたほどだった。

奇妙な話ではあるが、マクダニエルズHCの説明はガロポロと共に歩むラスベガスの近い将来についての懸念を和らげている。まだ5月であり、トレーニングキャンプまで2カ月ある。ガロポロは復帰を急がなければならない状況に置かれているわけではない。

いずれにせよ、それまで彼がフィールドに現れることはないかもしれない。ガロポロの過去が、慎重なアプローチがたいていは正しいことを証明している。

ガロポロが復帰を7月まで待たなければならない可能性について問われた際、マクダニエルズHCは「あり得る」と答えた。

「それは誰であっても同じことだ。いつ準備が整うかという部分で、彼らの一部は春が終わる前に整うだろう。一部はそうではないかもしれない。繰り返すが、1年の今の段階では、いつだって計画から外れることがある。3カ月半の間はフットボールゲームをプレーしないんだ。5月にそこに出すために彼らを急がせるのは、お粗末な決断だ」

残念なことに、2023年もガロポロはリハビリに取り組まなくてはならない。2022年は肩の手術を受けてキャンプの期間を49ersとは別の場所で過ごしており、陰で過ごしながらその後の自分の運命がどうなるかを見守っていた。最終的に49ersはガロポロを必要としていることに気づいたものの、また別の負傷によってガロポロのシーズンは終わっている。

レイダースは同じような結果を回避しようとしている。2023年に成功できるかは、そこにかかっているのだ。

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