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NFLが「スマート・ハート・スポーツ連合」を拡充

2023年06月02日(金) 10:44


NFLロゴ【AP Photo/Kyusung Gong】

NFLは“The Smart Heart Sports Coalition(スマート・ハート・スポーツ連合)”を26の加盟団体に拡大し、高校生が突然の心停止による致命的な結果を受けることを防ぐための政策を導入するよう、全50州への働きかけを続けている。

この連合は、バッファロー・ビルズのセーフティ(S)ダマー・ハムリンが救命救急処置によって一命を取り留めたことをきっかけに、数カ月前に設立された。男女のプロスポーツ団体と主要な医療団体や支援団体で構成されている。

プロスポーツ団体としてはWNBA(女子プロバスケットボールリーグ)をはじめ、全米女子サッカーリーグ、女子テニス協会、全米テニス協会などが最近に加わった。

NBA(男子プロバスケットボールリーグ)、NHL(ナショナルホッケーリーグ)、MLB(メジャーリーグベースボール)は発足当初の3月から加盟している。

「連合に新たなパートナーが加わることはより多くの行動、より多くの影響、より広いリーチを意味する」とNFL幹部のジェフ・ミラーは述べている。「われわれは当初の成果をさらに発展させ、州レベルでこれらの救命措置の提唱を続けていきたい。われわれのチームとリーグは、これらの取り組みと全国の学生アスリートのために引き続き尽力していく」

連合はより多くの州で命を守るための政策を採用してもらおうと、全米の知事に書簡を送り、いくつかの州の政策立案者とも話し合いを重ねてきた。

毎年6月第1週が全米CPR(心肺蘇生法)・AED(自動体外式除細動器)啓発週間となる中、現地1日(木)にNFLは心肺蘇生教育に向けた助成金を6月中に立ち上げ、CPRとAEDの教育や機器を導入できるようNFL全32チームに2万ドル(約278万円)の資金を提供すると発表した。

また、NFLは米国赤十字社と提携し、6月から夏にかけてすべてのリーグ事務所で心臓マッサージのみによるCPRの教育や資格取得の機会を提供するという。

【R】