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グッデルコミッショナーがマイノリティの起用や安全性について言及

2024年02月06日(火) 17:41

NFLコミッショナーのロジャー・グッデル【Ben Liebenberg via AP】

現地11日(日)に予定されている第58回スーパーボウルのオープニングナイトが開催された月曜日、それに先立って、NFLコミッショナーのロジャー・グッデルが記者会見を行っている。

合法賭博や審判のあり方といった話題に触れたグッデルはそれに続けて、8人のヘッドコーチの空席のうち4つがマイノリティの候補者に採用された2024年の採用サイクルの結果には心強さを感じているものの、仕事はまだ終わっていないと主張している。

「まだやるべきことがたくさんある。現状に満足しているわけではない。多様性はリーグとしてとても良いことだと思う。そのおかげで私たちはより良くなった。才能のある人々にチャンスを与える。今回の採用サイクルは、ヘッドコーチの観点からは確かに希望を与えるものだったと思う。ご指摘の通り、われわれはこれをコーチングレベルや攻撃コーディネーター(OC)だけで見ているのではなく、全体を見ている。コーチングからオーナーシップ、社長、ジェネラルマネジャー(GM)に至るまで見ているということだ。そして、そのすべてにおいて並外れた進歩を見てきた。それがクラブとの努力だ」

「私は各クラブを大いに評価している。今年のヘッドコーチとジェネラルマネジャー(GM)の採用サイクルは、とても綿密でプロフェッショナルなものだった。1週間遅らせたことで、各チームにそのチャンスが与えられたと思う。われわれの採用サイクルについては、人々は考えていないと思う――どのチームも他の誰かや他のチームと競争している。時には焦ることもあるが、みんなはそのようには感じていなかったと思う。みんな時間をかけていたのではないか。彼らは候補者を理解していた。彼らは面接で素晴らしい仕事をした。パネルディスカッションや教育、アクセラレーター・プログラムなど、ここ数年クラブが行ってきたすべてのことが実を結んだと思う。これからもそれを続けていく」

グッデルはまた、健康と安全性を向上させるための継続的な取り組みについても触れた。NFLは2023年シーズンに向けて、キックオフのルールをより安全なものに調整することを優先している。今シーズン、リーグはレギュラーシーズンの負傷欠場試合数を大幅に減らしたものの、脳震とうの数は基本的に横ばい(2022年の213に対して219)で、数シーズン前の281という最近の最高値は下回った。グッデルは、キックオフを試合中に維持しつつ、この数字を改善する方法を見つけたいと考えている。

「私としては、革新が必要なので、このルールは1年間だけ必要だと思った」と言うグッデルは次のように続けた。

「コーチ陣や競技委員会、リーグ全体と協力して、キックオフを試合に残す方法を見つける必要がある。エキサイティングなプレーだ。私たちにとって重要だ。パントも同じ。しかし、そのプレーの負傷率が高いことを見れば、それを無視することはできない。解決策はまだ見つかっていない。ここ数年、ゲームをより安全にすると同時に、エキサイティングにできることを証明してきたと思う。それがここでの私たちの目標だ。それを達成できると確信している。もう少し努力が必要だ。これは1年間のルールだから、この春にはそれが大きな焦点になることを期待している」

NFLのフィールド、特に芝生と人工芝の違いは、選手の安全性に関しても熱い議論となっている。グッデルは新たなイノベーションを可能性のある選択肢として模索したいとの意向を示しつつ、選手の安全を確保するためには、週単位で一貫性を持たせることが重要だと評価している。

グッデルは「この問題は選手協会とともに大きな焦点となっており、われわれは専門家と共同でこの問題を研究しようとしてきた」とコメントし、こう続けた。

「単に芝生か人工芝かというだけではない。ハイブリットの部分が、本当に模索していくべきものだと思っている。ハイブリットタイプのフォーマットは実際に、サッカーの国際試合で使われている。さらに、異なる環境を調べる必要があるのではないか。4カ月と半にわたってドームでプレーするとなれば、芝にとっては生育が非常に厳しい状況だ。時々出し入れすることもできる。それを交換する方法を見つけることもできる。しかし、われわれはフィールドの表面をできる限り良くするよう、努力することを望んでいる。それはそれぞれのマーケットや、気候によって異なってくる」

「われわれが非常に大事だと考え、研究しているものの一つは、一貫性だ。一貫性と言うとき、それはプレーしているときの全体的なフィールドの表面だけではなく、試合に先立つ1週間の間に、選手たちがどういったことをプレーするのかといった部分も含まれる。どんな練習をするのか、どういったプレーをするのかという部分だ。われわれのエンジニアたちや専門家たちによれば、その一貫性が本当に重要だという。したがって、われわれは選手会と共にそこを見ていくし、より良いソリューションを見つけられること、また、そのフォーカスを続けていけることを願っている」

【KO/A】