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「やり残したことがある」と語るレイブンズ残留のLTスタンリー

2025年03月18日(火) 12:07


ボルティモア・レイブンズのロニー・スタンリー【AP Photo/Kyusung Gong】

レフトタックル(LT)ロニー・スタンリーは、フリーエージェント市場に出ればより高額な契約を手にできたかもしれない。しかし、これまでプレーしてきた唯一のチーム、ボルティモア・レイブンズに残ることを選び、納得のいく契約を受け入れた。

現地17日(月)、スタンリーは明言しなかったものの、レイブンズに残る決断を下した理由は明白だ。2024年シーズンにチームは数々の記録を打ち立てながらも、最終目標には届かなかった。

今、彼らが見据えているのはただひとつ、その目標の達成だけだ。

「ここ数年でたくさんの記録を塗り替えてきたけど、正直なところ、もう誰もそんなことには興味がないと思う」とスタンリーは語った。

「特に、このチームで戦ってきた選手たちはそうだ。俺たちが本当に求めているのはスーパーボウル制覇だけ。それ以外の成果も確かに素晴らしいけど、やり残したことがある。誰ひとりとして満足していない」

フットボール界の最高峰の目標を達成するために、レイブンズはスタンリーの残留を確実にし、戦力を的確に補強する必要があった。その一手が、ワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスの獲得だ。かつての全盛期を過ぎたとは言え、33歳を迎えようとする今も、2024年に大きく進化したレイブンズのパス攻撃にとって貴重な存在となる。

「Dホップと契約したと聞いたときは、満面の笑顔になったよ」とスタンリーは話している。

「彼がどんな選手かは誰もが知っている。殿堂入り級のワイドレシーバーだし、まだまだ活躍できるはず。フィジカルなプレーができて、競争心も強い。俺たちのチームに完ぺきにフィットすると思う」

ホプキンスがレイブンズをスーパーボウルへ導く決定的なピースとなるわけではない。ただ、ホプキンスの加入はパスオプションを広げ、チームをさらに攻略困難な存在へと進化させる。2024年に対戦相手はレイブンズの攻撃を封じるのに苦しんだ。もし、バッファロー・ビルズの本拠地で行われたAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップでターンオーバーを連発していなければ、スーパーボウル進出を果たしていた可能性もあった。

ホプキンスの補強と自身の残留を踏まえ、スタンリーは2025年こそレイブンズが頂点に立つ絶好のチャンスだと確信している。そのためには、過去の過ちから学ぶことが必要だと強調する。

「自分たちのミスを減らして、自滅しないことが肝心だ」とスタンリーは言う。

【R】