「もう一度同じメンバーで挑まない理由はない」とベンガルズDEオサイ
2025年03月18日(火) 12:15
シンシナティ・ベンガルズはこのオフシーズン最大の課題をクリアし、ワイドレシーバー(WR)のジャマール・チェイスとティー・ヒギンズを巨額の長期契約によって引き留めることに成功。これにより、クオーターバック(QB)ジョー・バロウ率いる攻撃陣の中核が今後もチームにとどまることが確定した。
先週末、ベンガルズと再契約を結んだディフェンシブエンド(DE)ジョセフ・オサイは、昨シーズンにプレーオフ進出を逃したチームが、同じメンバーで巻き返せる自信があると語った。
現地14日(金)、オサイは「自分たちを信じている」と『Dayton Daily News(デイトン・デイリー・ニュース)』に述べた。
「これまでやってきたことを信じているし、今いる選手や、新たに加わった選手たちも信じている。新しいコーチ陣も含めて、全員を信じている。もし1年で結果を出せるなら、もう一度同じメンバーで挑まない理由はないだろう?」
オサイの「もう一度同じメンバーで」という言葉は、日曜日にチェイスとヒギンズが契約延長を決めたことで、より意味を持つようになった。これにより、オフシーズンのベンガルズを巡る騒動の一部は、ドラフト前に収束した形となった。ディフェンシブエンド(DE)トレイ・ヘンドリックソンの契約問題は依然として残るものの、チームの中核となる2人の去就が早々に決まったのは大きい。
チェイスとヒギンズが少なくとも数年間、バロウとともにプレーすることが決まり、ベンガルズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)でポストシーズンを勝ち進めるチームとしての地位を確立した。リーグ全体で攻撃力の重要性が増す中、ベンガルズの高額トリオは常に相手にとって脅威となる存在だ。
残る最大の課題はディフェンスだ。
ベンガルズはオフシーズンにオサイやディフェンシブタックル(DT)B.J.ヒルといった自軍の選手の引き留めを優先してきた。しかし、ラインバッカー(LB)の不安は解決できておらず、セカンダリーも昨シーズンは安定感を欠いた。DEサム・ハバードの引退によりエッジラッシャーに穴が生じ、ヘンドリックソンのトレード要求も未解決のまま。それでも、フリーエージェント市場で新たなパスラッシャーを獲得しなかったことは、フロントオフィスがNFLのサック王であるヘンドリックソンと解決策を見いだせると確信している証とも取れる。
ローテーションのエッジラッシャーとしてプレーするオサイは、昨シーズン終盤にかけて存在感を増し、シーズン最後の7試合で5サックを記録。ハバードが負傷離脱した際には、シーズン最終3試合で先発を務め、プレー機会が増える中でその才能を示した。
昨季の守備の不振を受け、ベンガルズは守備コーディネーター(DC)ルー・アナルモを解任し、新たにアル・ゴールデンを迎えた。
オサイは新たな守備コーチ陣について次のように語った。
「シーズンが終わってから1カ月半くらい、ここの施設でトレーニングを続けていた時に、コーチ陣が俺の役割について話してくれた。彼らはまだ加入したばかりだったけど、そのおかげで安心して決断できた。彼らはシーズン最後の6、7試合で見せたエネルギーを評価してくれた。ゴールデンは俺のプレースタイルを気に入ってくれていて、彼のディフェンスの中でその強みを生かす機会を与えてくれそうな話しぶりだった」
2025年にゴールデンがベンガルズのディフェンスをどのように立て直すかは、シーズンの大きな焦点となる。一方で、攻撃陣が得点を量産することは間違いない。
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