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WRチェイス、ヒギンズとの契約に“特別”なオフェンスを期待するベンガルズLTブラウン

2025年06月18日(水) 10:53

シンシナティ・ベンガルズのオーランド・ブラウン【NFL】

才能豊かなシンシナティ・ベンガルズ攻撃陣は、2025年シーズンを迎えるにあたり、マインドセットを活性化するための新しい哲学や新顔を必要としていなかった。

むしろ、このオフシーズンに大型契約でワイドレシーバー(WR)コンビのジャマール・チェイスとティー・ヒギンズを確保したことで、ベンガルズはクオーターバック(QB)ジョー・バロウのダイナミックな武器を維持している。ただそれだけで、頑健なレフトタックル(LT)オーランド・ブラウンの目には、すてに違いが生まれているように見えるようだ。

現地17日(火)に『NFL Network(NFLネットワーク)』の“The Insiders(ジ・インサイダー)”に登場したブラウンは「俺たちは本当に特別だ」と話している。

「このオフシーズンの俺たちの動きを、本当に誇らしく思っている。選手としての俺たち1人1人に、本当に集中し、焦点を当てていた。コーチたちが俺たちに投げかけたすべてに、俺たちはすごくうまく応えることができた。ワクワクしているんだ。結局、ティーとジャマールに支払ったことで、彼らは前よりも快適になり、これからもプレーできるし、何ならこれまで以上のものを出し切れるって分かっている。正直言って、おかげで俺たちはもっと良くなると思う」

ワイドレシーバー2人に1回のオフシーズンでそれぞれ1億ドル以上を支払うのは稀なことだ。しかし、その契約によって、去年の今頃のシンシナティに見られた2つの乱れは消え去っている。昨年はそんな状況の中でも、バローとそのクルーたちはベンガルズを泥沼から引き上げかけていた。攻撃陣はリーグトップのパッシングヤード(1試合平均272.9ヤード)を記録し、試合平均得点では6位につけている。しかしながら、1勝4敗というスロースタートと、守備陣が抱えていた弱点の影響で、最終的には苦境を乗り越えることができなかった。

今オフシーズンのベンガルズは、守備陣に大きな変化をもたらしている。長く所属していた守備コーディネーター(DC)ルー・アナルモを解雇し、後任にアル・ゴールデンを起用。その哲学の変化は、フリーエージェンシーやドラフトでの数名の補強につながったものの、契約上の問題はまだ残っている。先週にはディフェンシブエンド(DE)トレイ・ヘンドリックソンが参加必須のミニキャンプをスキップし、1巡目指名のDEシェマー・スチュワートとの契約はまだ完了していない。

トレーニングキャンプまでには、チームは今年も新たな問題を抱えることを避けるだろうとブラウンは考えている。ベンガルズのトレーニングキャンプは7月23日(水)にスタートする。

ヘンドリックソンとスチュワートについて「彼らはそこに来るって、強く思っている」と話したブラウンは、次のように続けた。

「トレイの状況を想像して、彼らは解決すると思うんだ。彼は自分のやっていることで、このリーグで最高の1人。シェマーの方も、解決すると思っている。どんな文言や金額になるかはともあれ、合意するだろう。彼らは俺たちにとって、すごく重要な選手だ。オールプロの年間最優秀守備選手候補だよ。チームはビジネスのことに気を配るだろうね」

一方、ベンガルズ守備陣は過去2シーズンでプレーオフを逃している状況を変えるべく、リーグで最もエキサイティングな部類のユニットの微調整に集中していく。

「俺たちとしては、去年やその前の何年かよりも集中できていると思う。次のステップに進めたい部分はたくさんある。結局、俺たちには自分たちが何者なのか分かっている。自分たちのDNAを知っているんだ。特に、1つのチームとして、1つのオフェンスとして。だから、そこにはものすごく自信がある。前から引き継いでいる部分がかなり多いと思われるかもしれないけど、俺としてはそんなこともないと思っているよ」とブラウンはコメントした。

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