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チーフス初代マスコットが引退、35年にわたるNFL最長キャリアに幕

2025年06月18日(水) 12:47

KCウルフ【NFL】

ナショナル・マスコット・デーに、NFLが誇る偉大なマスコットの1人が表舞台を去る。

カンザスシティ・チーフスの初代マスコット、KCウルフとして知られるダン・ミアーズが35年にわたるキャリアに幕を下ろす。ミアーズはKCウルフとして“Director of Shenanigans(ディレクター・オブ・シャナニガンズ/いたずら担当)”を務め、NFL公式サイトによれば、その在任期間はリーグで最も長く、2位のマスコットを12年以上も上回っているという。

KCウルフが登場したのは1989年。ミアーズはその翌年にチーフスへフルタイムで加入し、以来、レギュラーシーズンとポストシーズンを合わせて307試合、通算375試合に登場。クオーターバック(QB)パトリック・マホームズとヘッドコーチ(HC)アンディ・リード体制下でのスーパーボウル5試合すべてに帯同してきた。

「今日はナショナル・マスコット・デーであると同時に、KCウルフとして35年間活動してきたダン・ミアーズにとって特別な一日だ。彼はついにマスコットスーツを脱ぐ時を迎えた」

「30年以上にわたりチーフスキングダムに欠かせない存在だったダンは、史上最高のマスコットの1人としてその名を刻んだ」

「7月1日の正式な引退に向け、今後数週間にわたってKCウルフの名場面を振り返っていく予定だ。お楽しみに」

現地17日(火)、チーフスのオーナーであるクラーク・ハントは声明で次のように述べた。

「ダン・ミアーズは35年間にわたり、KCウルフの心であり魂だった」

「1990年にチームに加わって以来、ダンはKCウルフを試合日の活力と情熱の源としてだけでなく、チーフスキングダム全体の誇りと情熱の象徴にしてくれた。もう一つの顔を通じて、老若男女問わず多くの人々に笑顔を届けてくれた。地元カンザスシティとの深い絆を築き、何世代にもわたってファンから愛される存在となった」

ミズーリ州出身のミアーズは、ミズーリ大学在学中に4年間トルーマン・ザ・タイガーとしてマスコット活動を経験。MLBのセントルイス・カーディナルスではフレッドバードとしても活動し、その後チーフスに加わった。

チーフスによると、KCウルフは2006年にNFLのマスコットとしては初めてマスコット殿堂入りを果たしたという。

ミアーズは声明を通じて以下のようにコメントを寄せた。

「幸せ者という言葉では言い尽くせない。過去35年間、夢のような仕事をしてきた。愛するチームのために、愛する街で、愛する人たちと共に働けた。これだけの年月を経て、チーフスキングダムが、私がどれだけ彼らを愛し、感謝しているかを分かってくれていたらうれしい。思い出とエピソードは一生の宝物だ」

「とりわけ、家族、ハントファミリー、チーフスの組織、そして世界最高のファンのみなさんに、これまで35年間にわたって共に分かち合ってきた愛と応援、そして笑いに心から感謝したい。本当に、心の底から幸せ者だ!」

【R】