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バッカニアーズで14シーズンを送ったLBデービッドが引退を表明、タックル1,714回を記録

2026年03月25日(水) 10:31

タンパベイ・バッカニアーズのラボンテ・デービッド【Kevin Sabitus via AP】

タックル1,714回、215試合出場を数えた――すべてタンパベイ・バッカニアーズの一員として――ラインバッカー(LB)ラボンテ・デービッドがキャリアに幕を引く。

36歳でスーパーボウル優勝1回、オールプロとプロボウルに選ばれたことのあるラインバッカーであるデービッドが、14シーズンを過ごしたNFLからの引退を現地24日(火)に表明した。デービッドは記者会見の場で、次のように話している。

「14年間フットボールをプレーしてきて、この瞬間を迎える。自分がそんな状況にあるなんて、考えたこともなかった。自分がここにくるだろうと思ったこともなかった。6歳からフットボールを始めて、いつも楽しいから、大好きだからやっていた。将来どうなるかなんて、気にしたことがなかったんだ。俺にとっては、そういうものじゃなかったから」

「14年のキャリアが終わる。今がそのときで、別の道を見つけるときだと感じている。・・・だとしても、俺は結局、ずっとバッカニアーズの一員だ。ずっとそうだったように、生涯バックスなんだ。」

デービッドは2012年NFLドラフトの2巡目で指名されて以来、これまでにバッカニアーズでプレーした215試合のすべてで先発。いつまでプレーを続けるのかは、オフシーズンの恒例の話題だった。2025年の春には、3年連続での1年契約をバッカニアーズと結んでいる。

今回、新たな1年契約が結ばれることはなかった。

代わって、デービッドは輝かしいキャリアに別れを告げる。タックル100回超えのシーズンが12回。ファンブルフォースはフランチャイズ記録の33回。ディフェンシブファンブルリカバリーもチーム記録の21回。インターセプトが14回で、サックは42.5回をマークした。

バッカニアーズのジェネラルマネジャー(GM)であるジェイソン・リヒトは声明の中で「ラボンテがわれわれのフランチャイズに残した足跡は、どれだけ語っても語りすぎるということはない」と述べ、こう続けている。

「14年のキャリアのすべてで、ラボンテはプロ意識、リーダーシップ、そして一貫性の基準を作ってきた。1人のタンパベイ・バッカニアーとは何かを完全に体現し、このユニフォームをまとってきた中で最高の選手の1人であることに疑いはない。われわれのチームやチームメイト、このコミュニティへの彼の貢献は、彼がプレーしてきた年数を越えて、これからも続くインパクトを残すだろう」

デービッドはインサイドラインバッカーとしてタックルで貢献する傍ら、すべてのダウンで活躍できる選手でもあった。

キャリア2年目の2013年にはオールプロに選出。驚きのボックススコアはタックル145回、サック7回、パスディフェンス10回、ファンブルフォース2回を記録した。唯一プロボウルに選ばれた2015年には、キャリアハイのタックル147回をマークしている。

そのキャリアの多くが、バッカニアーズが苦戦していた時期にあたる。しかし、フランチャイズの命運は、言わずもがなの2020年シーズン、クオーターバック(QB)トム・ブレイディ加入と共に大きく変わった。バッカニアーズが第55回スーパーボウルで優勝を果たすこの年、デービッドは2度目のオールプロに選ばれている。バッカニアーズが31対9でカンザスシティ・チーフスを退けたこの試合で、デービッドはタックル6回、パスブレイクアップ2回の活躍を見せた。

スーパーボウル優勝へとつながったこのときが、デービッドの初めてのプレーオフ進出だった。落胆の2025年シーズンまで、バッカニアーズはそれからの4シーズンにわたってポストシーズンにコマを進めている。

.500を割るチームでプレーしていたことから、素晴らしいパフォーマンスを発揮しながらも見過ごされがちだったデービッド。しかし、その中でも無視できない輝きを発見した人々はいる。その一例が、2010年のオールディケイドチームにデービッドを据えたクリス・ウェスリングだ。

ウェスリングは2019年12月に「デービッドはこのリスト全体でも、最も過小評価されている選手かもしれない。オフザボールラインバッカーの中ではファンブルフォース(20回)、タックルフォーロス(116回)、ソロタックル(709回)を記録してトップに立っているにもかかわらず、プロボウル選出は1回のみ、オールプロのファーストチームも1回だ」とつづっていた。

サインドラインからサイドラインへと駆け、3ダウンにわたってチームを支えたデービッドが新たな道へ進む。もちろんのこと、タンパにはそう遠くないうちに戻り、バッカニアーズの“リング・オブ・オナー”の栄誉に浴すことだろう。

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