アレン・シルズCMOが睡眠と負傷予防の関連についてシェリ・マー博士と対談
2026年04月07日(火) 11:40
NFLのチーフメディカルオフィサー(CMO/医務部長)であるアレン・シルズ医師は先日、スタンフォード大学を拠点とする運動睡眠医学の著名な専門家、シェリ・マー博士との対談を行った。マー博士は、睡眠、パフォーマンス、回復、そして負傷予防の間の相関関係を研究しており、NFLチームをはじめ、他のスポーツ団体やプロアスリートたちとも協力関係を築いている。
睡眠がパフォーマンスに与える影響について、対談から得られた主な要点は以下の通り。
・睡眠は学習と記憶の基盤:マー博士は睡眠を、スキルや情報を定着させるための“保存ボタン”と表現する。これは運動能力だけでなく、認知機能やプレッシャー下での意思決定、そして最も重要な場面で学習した情報を引き出す能力にも影響を及ぼす。
・睡眠不足は負傷のリスクを高める:研究によると、睡眠時間が8時間未満の若年アスリートは、8時間以上眠るアスリートに比べて負傷のリスクが1.7倍高くなるという。体を健やかに保ち、パフォーマンスへの備えを整える上で、十分な睡眠は不可欠だ。
・睡眠不足解消は可能だが、時間を要する:“睡眠時間の延長”、つまり体が必要とする以上の睡眠をとることで、蓄積された睡眠負債を返済できる。ただし、反応時間や身体能力、活力において最大限のメリットを得るには、週末だけでは不十分であり、通常1週間から2週間の継続的な睡眠延長が必要となる。
・海外遠征に限らずタイムゾーンの変化はパフォーマンスに影響する:わずか2、3時間の時差であっても、アスリートの反応時間や意思決定に影響を与える。完全に適応するには1つのタイムゾーンにつき概ね1日を要するが、多くの場合、移動から試合までの間にチームが確保できる時間はそれよりも短い。
・小さな変化でも睡眠習慣は重要:マー博士は、睡眠を今日という一日の終わりではなく、明日という一日の始まりと考えるよう勧めている。今日どのように睡眠に投資するかが、明日のパフォーマンスを形作るからだ。就寝30分前には画面を見ない、リラックスするためのルーティンを作るといった小さな変化が、大きな違いを生む。
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