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WR陣の補強後も「A.J.ブラウンはイーグルスの一員だ」と主張し続けるローズマンGM

2026年04月15日(水) 11:34

フィラデルフィア・イーグルスのハウイー・ローズマンGMとA.J.ブラウン【NFL】

フィラデルフィア・イーグルスのジェネラルマネジャー(GM)ハウイー・ローズマンがレギュラーシーズン開幕前にトレードでレシーバーを獲得するのは、今年で3年連続となった。

イーグルスは先週、グリーンベイ・パッカーズとのトレードでワイドレシーバー(WR)ドンテイヴィオン・ウィックスを獲得。ここ数シーズンで次々と2番手が入れ替わってきたWR陣に新たなパスキャッチの選択肢を手に入れた。

現地14日(火)、ローズマンGMは報道陣に「ここ数年のレシーバールームを振り返ると――もちろん、ジャハン(ドットソン)を失ったが――選手層については少し恵まれていたし、戦力を総動員させるような事態にはならなかった」と説明している。

「リーグ全体を分析しても、多くのチームがレシーバー陣の層をかなり厚くしている。オフシーズンに向けた優先事項の一つが、レシーバー陣全体の層の厚さと選手の質を高めることだった。だからこそ、今回の補強は私たちにぴったりだった。テイ(ウィックス)を獲得できて本当にうれしいし、彼はこれから伸びていく選手だと思っている」

ローズマンGMにとってウィックスの獲得はこれまでの傾向に沿ったものだが、今回は事情が異なる可能性がある。8月に成立したトレードでドットソンやジョン・メッチー三世を獲得した過去2シーズンのケースとは異なり、ウィックスの加入はチームの主力レシーバーであるA.J.ブラウンを巡る今後の動きを示唆している可能性がある。ただし、ローズマンGMが手の内を明かすことは期待しないほうがいい。

WR陣を補強した後のブラウンの将来について質問されたローズマンGMは「この質問に対して、他の場所で答えた場合と違う答え方をする可能性はどれくらいあると思うか? 50%か?それとも75%か?」と返答し、こう続けた。

「A.J.ブラウンはイーグルスの一員だ」

ブラウンとイーグルスの関係が良好とは言えないのは周知の事実だ。ブラウンは2025年シーズン中、『Twitch(ツイッチ)』の人気配信者のライブ配信に出演した際にチームへの不満を公にし、当時すでに解任されていた攻撃コーディネーター(OC)ケビン・パトゥーロのオフェンス運用を“めちゃくちゃだった”と表現。この発言により、ブラウンやチーム関係者は機能不全に陥ったオフェンスに関する質問への対応を余儀なくされた。こうした状況は、1年前にブラウンとクオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツの関係について同様の質問を受けていたチームにとってはおなじみの展開だった。

“勝てばすべてが解決する”というのはよく言われることだ。イーグルスは2024年シーズンに快進撃を遂げ、第59回スーパーボウルでカンザスシティ・チーフスに大差をつけて勝利し、チームが抱えていた問題を一掃したかのように見えた。

しかし、2025年シーズンはそうはいかなかった。イーグルスは最後までオフェンスの問題を解決できず、ワイルドカードラウンドでサンフランシスコ・49ersに敗北。不本意な形でシーズンを終えるのは直近3年で2度目となった。

パトゥーロはすぐに解任されたものの、それですべてが解決したわけではなかった。ブラウンのトレードを巡るうわさはその後も続き、ライバルチームはブラウンを獲得できるかもしれないという期待に胸を躍らせている。

ローズマンGMは一貫して、ブラウンをトレード可能な選手だと公言することを拒んできた。ドラフトが9日後に迫っていることを受け、ローズマンGMが動き出すのではないかと考える者もいるだろう。また、サラリーキャップ上の制約という問題もある。イーグルスが6月1日より前にブラウンをトレードした場合、キャップヒットは2,000万ドル(約31億7,941万円)となるが、6月1日以降のトレードであれば約700万ドル(約11億1,279万円)を節約することが可能だ。

ブラウンの状況についての対応と同様に、具体的な見解をほとんど示さなかったローズマンGMは次のように述べている。

「私たちがこれまでに行ってきたことは、ドラフト当日の評価には何の影響も及ぼさない」

月日が流れても、ブラウンはイーグルスの一員であり続けている。この状況が近いうちに変わるかどうかに注目だ。

【RA】