誰もチーフスWR陣を止められないとタイリーク・ヒル
2020年01月16日(木) 16:23
テネシー・タイタンズは苛烈なディフェンス陣をもってプレーオフで対戦したニューイングランド・ペイトリオッツとボルティモア・レイブンズを立て続けにスローダウンさせてきた。ポストシーズンの2試合を平均して、タイタンズは相手に12.5点しか許していない。
そんなタイタンズが来る日曜日に対戦するのは、全く異なるタイプのビーストであるカンザスシティ・チーフスだ。クオーターバック(QB)パトリック・マホームズとチーフスであれば、またたく間に13ポイントを稼ぎ出すことができる。
ヘッドコーチ(HC)アンディ・リードが率いる爆発的な攻撃陣は相手ディフェンスに難問をつきつける。多くのチームはマホームズに他のQBよりも多く一対一のカバレッジを展開してきた。『Pro Football Focus(プロ・フットボール・フォーカス)』によれば、マホームズは今季のNFLで2番目に多くマンツーマンのカバレッジの対象になった(44.4%)という。
仮にタイタンズがチーフスのワイドアウトにプレッシャーを与えるべくマンカバレッジを敷いてきたとしても、チーフスにはスローダウンする恐れはまったくない。
「NFLにいる誰であれ、俺たちのどの一人たりともガードできないと思う」とチーフスのワイドレシーバー(WR)であるタイリーク・ヒルは語った。
「そういう自信を、俺だけではなくまわりのワイドアウトやタイトエンド、ランニングバックに関しても持っている。どんなDBユニットやセカンダリーユニット、ラインバッカーであれ、どんなディフェンスであれ、俺たちを防ぐことなんてできない。だから、マンツーマンを破るなんて俺たちにとっては簡単なことだ。ゾーンでいいなら、もっと簡単さ」
数字がヒルの自信を裏付けている。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、今季のマホームズはマンカバレッジ時のターゲットセパレーションが平均3.1ヤードで他のすべてのQBを0.3ヤード以上超えており、オープンスロー率も42.2%でリーグ最高の数字を記録している。ゾーンカバレッジ時はターゲットセパレーションが平均4.4ヤード、オープンスローが63.3%で、いずれも2位につけている。
簡単に言えば、チーフスのレシーバーたちは比較的簡単にフリーになっているということだ。
対するタイタンズが相手に許したオープンターゲット率はレギュラーシーズンの48.7%と比較してポストシーズンの2戦で40.6%となっているが、それでもプレーオフに進出した12チームの中で7番目に悪い数字にあたる。
オープンなターゲットがいるとき、マホームズがミスすることはまれだ。今季にターゲットセパレーションが3ヤード以上のとき、マホームズはタッチダウン15回、インターセプト0回、パサーレーティング123.1をマークしている。
シーズン第10週にチーフスがタイタンズに敗れた際、マホームズは膝の負傷から復帰したところでありながらも、446ヤードとタッチダウン3回を決めていた。ヒルはターゲット19回でキャッチ11回、157ヤード、タッチダウン1回を記録し、タイトエンド(TE)トラビス・ケルスはキャッチ7回、75ヤードをマークして得点を1度獲得している。また、ワイドレシーバー(WR)メコール・ハードマンは63ヤードのタッチダウンに成功した。この午後、マホームズが投げたパスのうち、60%がターゲットセパレーション3ヤード以上であり、34%は5ヤード以上だった。タイトウインドー(ターゲットセパレーションが1ヤード以下)で投じたパスは12%にとどまっている。
それだけの爆発的なオフェンス陣を擁しながら、チーフスは35対32で敗れた。再戦でチーフスがタイタンズを上回るには、より多くのオープンなレシーバーが必要になる。進歩した守備陣はRBデリック・ヘンリーを包囲し、QBライアン・タネヒルのパッシングゲームをスローダウンさせるはずだ。それができれば、マホームズと攻撃陣はAFCチャンピオンシップゲームを大いに楽しむことができるだろう。
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