TEのレシービングヤードシーズン記録更新に近づくトラビス・ケルス
2020年12月24日(木) 14:34
カンザスシティ・チーフスのトラビス・ケルスがタイトエンド(TE)の単一シーズンレシービングヤード記録の更新に近づいている。
現地27日(日)に組まれているアトランタ・ファルコンズとの試合を前に1,318レシービングヤードをマークしているケルスは、あと60ヤードを積み上げればジョージ・キトルが2018年に樹立した記録(1,377ヤード)を破ることができる。
『ESPN』によれば、チーフスのクオーターバック(QB)であるパトリック・マホームズは「歴史を振り返り、TEたちが過ごしてきたシーズンを見れば、ボールキャッチの部分で、そして、攻撃陣のプレーメーカーとして、彼はベストシーズンの一つを過ごしているはずだ」とチームメイトを称賛している。
「TEとして本当にスぺシャルなシーズンだし、TEとしてではなく、一人の選手として、ゲームチェンジャーとしてもそうだ」
一方のケルスは次のように話した。
「大きい体で方向を変えられることは、ものすごく大きいと思う。それを十分に兼ね備えているTEは多くないんじゃないかな。俺はもっと若いときにホッケーのプレーでそれを獲得し、スケートのインサイドとアウトサイドでプレーすることができるし、バスケットボールのコートではクロスオーバーの技術を高めた」
「他のスポーツを自分のゲームに取り入れたことが、間違いなく俺の役に立っている」
ケルスは2020年にキャッチ98回を記録しており、自らがマークしたチーフスの単一シーズン記録(103回、2018年)まであと5回となっている。また、TEとしてキャッチ100回以上を複数年達成した初めてのTEとなるまであと2回だ。
さらに、過去7試合のそれぞれで8回以上のキャッチを決めており、『NFL Research(NFLリサーチ)』によればこれはTEとして少なくとも1950年以来の最長記録だという。
現時点でレシービングヤードではワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスに次ぐ2番手となっているケルス。もしホプキンスを追い抜くことができれば、NFL史上初めて、シーズン中のレシービングヤードでリードしたTEということになる。
31歳のケルスは常に生産性の高い選手だったが、マホームズの異世界級のプレーやアンディ・リードHCのスキームと相まって新たな次元に達している。
「俺にとってルートランニングで一番大きいのは、どんなディフェンスなのかを知っていること、カバレッジを知っていることだ。カバレッジを知っていれば、ディフェンスを操作できるようになる。自分の行先やどこをオープンにしたいかについて、彼らにトリックをしかけられるんだ」とケルスは言う。
ケルスは同じポジションの選手がなかなか成し得ないくらいの容易さをもってオープンになることができる。日曜日の試合ではシーズン記録を更新し、NFL史に足跡を残すことができるかもしれない。
【A】