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セインツが12シーズンを共にしたPモーステッドをカット

2021年03月05日(金) 12:14


ニューオーリンズ・セインツのトーマス・モーステッド【(Cooper Neill via AP】

サラリーキャップ上の必要性によって、ニューオーリンズ・セインツが長い年月を共にしてきたパンター(P)に別れを告げた。

セインツはPトーマス・モーステッドとの契約を終了したことを現地4日(木)に発表している。

モーステッドを放出したことによって、キャップスペースを必要としているセインツは250万ドル(約2億7,000万円)をセーブできる。モーステッドはこの発表を受け、次のように報道陣に語った。

「ただ胸いっぱいにこれまでの恩と感謝があふれている。俺がセインツで経験してきたすべて・・・。俺が不満に思うようなことなど、そこには一つもない。すべてがとにかく素晴らしかった。もちろんチームを去るのは寂しいが、いろいろな意味でこの瞬間に向けて準備ができていなかったわけではない。だけど、ショックだよ」

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによれば、セインツはキッカー(K)ウィル・ルッツの契約を再構築することでさらにキャップを174万ドル分(約1億9,000万円)を削ったという。

モーステッドはプロとしての12シーズンのすべてをセインツで過ごし、2013年からはチームキャプテンを務めていた。2012年にはプロボウルに選出されている。周りの顔ぶれが変わっていく中でチームに残り続けたモーステッドは、2009年シーズンに第44回スーパーボウルを制したメンバーの一人だった。

「マスコミのみんなにもただ感謝している。俺が過ごしたシーズンはこれまでの普通とは違うシーズンだった。それにはいろいろな理由があったし、みんなはいつも俺と俺のチームメイトたちに公正で誠実に接してくれた。ありがたく思っている」とモーステッドは続けている。

「とにかく俺が言いたいのは、セインツはいつでも俺にとって信じられないくらい素晴らしかったってことだ。俺の家族はちょうど今、ここに家を建てている。俺がこの後のキャリアをどこで過ごそうが、これがホームなんだ。子どもたちはみんなここで生まれたし、ファンやサポートは本当に特別だった」

間もなく35歳になるモーステッド。ほとんどのチームがPの優先度を低く置いている中、これからモーステッドがどこに行くことになるかは興味深い。サラリーキャップの額が低くなることから、多くのチームはドラフトの最終ラウンドやドラフト外フリーエージェントで獲得できるような若く、より報酬の低いPを好みがちだ。モーステッドの戦いがどこまで続くのか、これから数カ月で分かるだろう。

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