年間スケジュール
最も多い開催地はニューオリンズ
これまで最も多くスーパーボウルの開催地に選ばれてきたのは、10回のフロリダ州サウスフロリダ。最近では2010年の第44回スーパーボウルの舞台となりました。基本的には、温暖な土地かドームスタジアムでの開催が通例となっていましたが、2014年の第48回大会は寒冷のニューヨークに決定するなど、状況は変わっています。2012シーズンの第47回スーパーボウルはルイジアナ州ニューオリンズでの開催で、サウスフロリダと並び最多開催となります。※2012年2月現在
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- 1位 サウスフロリダ(10回)
- 2位 ニューオリンズ(9回)
- 3位 ロサンゼルス(7回)
NFLエクスペリエンス
- スーパーボウルの開催地では、スーパーボウルの付帯イベントとして『NFLエクスペリエンス』がゲームの何日も前から開かれます。NFLエクスペリエンスとは、NFLを体感できるいわばNFLのテーマパーク。会場ではNFLをモチーフにした様々なゲームに参加することによって、アメリカンフットボールの世界観を疑似体験することが出来ます。また、記念品の展示や、たくさんのグッズを売っているお店などもあります。選手や有名人たちなどによるイベントも行われ、1日だけでは遊びきれないほど盛りだくさんの内容となっています。
ビンス・ロンバルディ・トロフィー
- 優勝チームに送られる『ビンス・ロンバルディ・トロフィー』は、アメリカ有名宝飾店『ティファニー社』が毎年製作します。熟練工の手作りによって作られる高さ21インチ、重さ7ポンド、3オンスの純銀製のトロフィーは、12,000ドル(約160万円)をかけて製作されます。
ちなみに、トロフィーの名称は第1回、第2回スーパーボウルで連覇を果たしたグリーンベイ・パッカーズの伝説的ヘッドコーチ ビンス・ロンバルディに由来しています。
スーパーボウル・リング
- スーパーボウル優勝チームの選手、コーチ、スタッフだけが手にすることができるのが、名誉の『スーパーボウル・リング』です。リングのデザインはチームに任されるが、リーグは1個あたり$5,000として150個分の制作費までを負担。それを超える分はチームの負担となります。製作費用は1億円を超えることもめずらしくありません。
また、リーグはスーパーボウルに敗れたチームにも、150個分のリングの制作費を供給するが、1個の値段はスーパーボウル・リングの半分以下と定められています。
テレビ視聴率、視聴者数
毎年、アメリカの最高TV視聴率番組となるスーパーボウル。アメリカTV史上の視聴率トップ15のうち、8つはスーパーボウル中継で占められています。
最もTV視聴率が高かった1982年の第16回スーパーボウルの49.1%をはじめ、第6回以降のスーパーボウル中継は1990年を除き、毎年平均視聴率40%を超える超人気テレビ番組として知られています。
視聴率TOP 5
- 1位 第16回(1982年1月24日;49ers 26-21 ベンガルズ) :49.1%
- 2位 第17回(1983年1月30日;レッドスキンズ 27-17 ドルフィンズ) :48.6%
- 3位 第20回(1986年1月26日;ベアーズ 46-10 ペイトリオッツ) :48.3%
- 4位 第12回(1978年1月15日;カウボーイズ 27-10 ブロンコス) :47.2%
- 5位 第13回(1979年1月21日;スティーラーズ 35-31 カウボーイズ) :47.1%
1990年代に入ってからは、1996年の第30回スーパーボウル(カウボーイズ 27-17 スティーラーズ)が46.0%でトップ。以下、1994 年の第28回(カウボーイズ 30-13 ビルズ)の45.5%、1993年の第27回(カウボーイズ 52-17 ビルズ)の45.1%と続きますが、いずれもカウボーイズが登場している点が興味深いところです。
また、アメリカの人口の増加に合わせ、毎年、スーパーボウルTV視聴者数は増加。ペイトリオッツとパンサーズが対戦した2003シーズンの第38回スーパーボウルでは、2大会連続でアメリカTV史上最高を更新となる1億4,440万人が視聴しました。歴代TV視聴者数ランキングでも実にトップ10全てをスーパーボウルが独占しています。TV視聴率はここ15年連続で40%台を超えています。
アメリカ歴代TV番組視聴者数TOP 5 (数字:百万人)
- 1位 第45回(2011年2月06日 パッカーズ 31-25 スティーラーズ) :162.9
- 2位 第44回(2010年2月07日 セインツ 31-17 コルツ) :153.4
- 3位 第43回(2009年2月01日 スティーラーズ 27-13 カーディナルス) :151.6
- 4位 第42回(2008年2月03日 ジャイアンツ 17-14 ペイトリオッツ) :148.3
- 5位 第39回(2004年2月01日 ペイトリオッツ 32-29 パンサーズ) :144.4
CM料金
アメリカで最もTV視聴率の取れるスーパーボウル番組のCM料金も、毎年膨大な金額となることで知られています。
過去5年間の30秒CM料金(金額はいずれも推定)
- 第45回 (2011年2月):310万ドル
- 第44回 (2010年2月):290万ドル
- 第43回 (2009年2月):280万ドル
- 第42回 (2008年2月):270万ドル
- 第41回 (2007年2月):260万ドル
また、各社ともスーパーボウルに合わせて、話題性のある広告を制作します。『ファーゴ』のコーエン兄弟、『グリーン・デスティニー』のアン・リーといった「超」がつく有名映画監督を起用したスーパーボウルCMも少なくありません。これらCMも視聴者の高い関心を集め、メディアでは毎年投票やランキング付けを実施したりもします。
開催地の経済効果
毎年、スーパーボウルの開催にあわせ、多くの人々が開催地を訪れます。そのため、開催地に及ぼす経済効果も絶大なものがあります。マーケティング・インフォメーション・マスターズ社の調べによると、第37回スーパーボウルはサンディエゴに3億6,700万ドル(約404億円)の経済効果をもたらしました。1998年に同じくサンディエゴが第32回スーパーボウルをホストした際には、地元への経済効果は2億9,500万ドル(約325億円)だったことを考えるとスーパーボウルの経済効果も年々拡大していることがわかります。またその他にも、天候にも恵まれ、多くの観光客を受け入れることができるマイアミで行われた第33回スーパーボウルの経済効果は、約4億ドル(約440億円)にのぼったものと試算されています。